去る9月18日から都議会秋場所第三回定例会が開幕致しました!
江東区選出自由を守る会さんのへあや都議の本会議デビューは万感の想い出ございました。
なぜなら、都議会史上初!国政政党・労働組合・生活協同組合・宗教団体・業界団体とは一線を画す完全無所属で、民間出身、女性で現役カーチャンの正式会派(都議会は二人以上を会派と認めてます)が都議会史上初めて誕生したからでありました。
二人になったからといって、喉元過ぎれば熱さを忘れずに日本一大きく日本一古い暗黒都議会の改革を求め、あやさん初当選以来一緒に申し入れをいくつか提出しております。
今回は、明らかに人口と都議の比率が逆転しているのに放置し続けてている、東京都議会議員選挙の定数の是正を本会議初日の議会運営委員会へ求めた内容を一挙公開致します。
※お忙しい皆様は、「お姐総括!」のみ読み進めて下さい(笑)。
◆議員定数及び都議選制度への自由を守る会の見解◆
議会運営委員会委員長 小松大祐様
都議会のあり方検討会座長 小宮 あんり 様
各会派幹事長各位
都議会会派「地域政党 自由を守る会」 幹事長 上田令子 政調会長 さんのへあや
現在、議員定数・選挙区等、議会改革について「東京都議会議員定数等検討会」におきまして、真摯なる議論が重ねられています。
1.はじめに
さて、二人会派である当会派が出席できない議会運営委員会に「東京都議会議員定数等検討会」(以下「定数等検討会」と言います。)が設置されております。
かつて、一人会派を含めすべての会派が参加していた前例があるにもかかわらず、定数等検討会において一人会派や二人会派の出席を認めないのは不合理です。
また、傍聴さえ認められていないのは、極めて遺憾です。
議会改革、特に選挙区定数は全会派の議員の地位・職責に深く関わる重要な課題ですから、一人会派も含めた全会派の参加が保障される下で検討すべきであり、それが多数決のみならず少数意見の尊重をも基本原理とする民主主義の基本です。
素案作成段階から全都議会会派の声を反映することで、議論が尽くされ都民が納得する方向性が示されると考えるものです。
2.要領の問題点
次に、当会派が考える要綱の問題点は以下の部分です。
(会議の非公開)
第5 検討会は、原則として非公開とする
議会改革、特に選挙区定数は議員の個人的利害の問題ではなく、東京都の主権者である都民全体にとって重大な利害関心事です。
その課題をまるで議員らの個人的利害関心事であるかのように都民に隠す手続で決めて行ってしまうことは、主権者である都民を蔑ろにするものであって、到底、承服できません。
「原則として非公開」ではなく、「原則として公開」し、都民の声を十分に聞きながら改革を進めるべきです。原則非公開ということは、大変由々しき事態であると考え強く警鐘を鳴らし、まず指摘をし、直ちに要領を改正して公開を原則とすることを求めます。
3.多様な民意を幅広く汲み取る議会構成を
地方分権改革の進展により、議会の役割は近年、ますます重要になってきています。
東京都は、特別区のほか、中核市、一般市、町村という事務権限の異なる様々な形態の基礎自治体を抱え、過密と人口流動という大都市特有の課題を有する一方、伊豆・小笠原の島しょ部を有しております。
このような多様な、行政体を包含する選挙制度の設計にあたっては、創意工夫が必要であると考えます。
まず、重要なことは、1400万人都民の多様な民意を汲み取れる議会を形成することです。
そのためには、「一票の格差」を解消し、少数意見を含む民意が的確に反映する仕組みが担保されることが不可欠です。
公職選挙法第15条第1項は、「都道府県の議会の議員の選挙区は、一の市の区域、一の市の区域と隣接する町村の区域を合わせた区域又は隣接する町村の区域を合わせた区域のいずれかによることを基本とし、条例で定める。」と定めており、都道府県議選の選挙区は、区市の区域を基本とするように求めております。
都内には、人口92万人を超える世田谷区から、6万8千人程度の千代田区まで、人口・面積とも多様な区市があり、多摩地区の一部の市を除けば、単独の区市の区域をそれぞれの選挙区としています。
しかしながら現在の各選挙区の定数を見ると、8人区のような大選挙区がある一方、1人区や2人区という少数定数区があります。
本来、大選挙区制は民意の反映に重きを置き、小選挙区制は民意の集約に重きを置くものです。これらの制度の混在は、選挙の意義の異なる要素が制度的に併存していることになるのです。
また、二元代表制においては、民意の集約は首長選によってなされるものであり、議会選においては民意の反映に重きを置かれるべきです。この点において、少数定数区は、人口が極端に少なく特例選挙区として法で認められている島しょ部を除けば、望ましいものではありません。
また、少数定数区では、政党の「構図」で当選者が決まる実態があります。
このようにそもそも多様な民意を反映し得ていない状況では、現行の議員定数127名による本来求められるべき議会機能の発揮は極めて困難であります。
実際にこれまでも、定数や選挙区割については客観的な指標が示されることなく今日にいたっています。現行の区市ごとの区割りにとらわれずに、(島しょ部を除く)すべての選挙区で定数を最低「5人」になるような中選挙区制度を導入するべきと考えるものですが、法改正が必要となることから、来年に迫る都議会議員選挙までにこれを現実することは極めて難しいと思料しますので、まずは現実的に実現可能な定数是正を強く求めるものです。
4.現状定数の課題
極端に均衡を欠いている選挙区定数の是正を国政選挙の一票の格差問題の見直しが常々、図られ続けている中、東京都議会の定数の是正は未だ道半ばです。ことに極端に、格差が顕著な選挙区の早急な見直しを求めるものです。以下、最も格差がある自治体を列記いたしました。
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新宿区 35.18万人(有権者約28万人) 都議定数4人(8.79万人/都議)
杉並区 57.71万人(有権者約47万人) 都議定数6人(9.62万人/都議)
大田区 70.87万人(有権者数約60万人)都議定数7人(10.12万人/都議)
足立区 69.73万人(有権者約57万人) 都議定数6人(11.62万人/都議)
江東区 54.1万人 (有権者約43万人) 都議定数4人(13.52万人/都議)
江戸川区 69.33万人(有権者約56万人)都議定数5人(13.86万人/都議)
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江戸川区は足立区と人口・有権者数がほぼ同等ですが、議員定数は足立区より一人少ない5人であり、合理性に乏しいものとなっています。
人口も有権者も江戸川区より圧倒的に少ない杉並区の議員定数が江戸川区より一人多いのは、もはやまったく説明不能な設定と言うしかありません。
大田区の人口は江戸川区の1.06倍なのに議員定数は1.6倍になっています。同じく、江東区は杉並区と人口・有権者数が1.06倍の差であるにもかかわらず、議員定数は1.5倍となっています。
また、新宿区の定数4は、江戸川区及び江東区との比較で言えば異様に過剰な設定となっています。このような事態は、1票の格差という観点からして、明らかに異常極まりない状況です。
5.最後に
現職議員間の都合を忖度しあい、議員定数の見直しを先送りし続けていると、早晩、主権者である都民に見放され、批判されるばかりか、都議会議員選挙への不信感や無関心を醸成し兼ねません。
東京都の隣の神奈川県議会では、区の人口が変われば機械的に定数を是正するという極めて民主的かつ合理的な制度が採用されています。東京都議会にできないことではないと思料します。
同様の制度の採用を強く要望し、今後の真摯な検討を継続することを求めるものです。
選挙区別議員定数の改正案の提案にあたっては、広範な合意と正当性を担保する観点から、パブリックコメント等の都民意見の聴取・反映の機会を確保するとともに、議会改革検討委員会及び議員定数等検討会への当会派を含む全会派の参加・出席によることを重ねて強く求め、都議会会派「地域政党 自由を守る会」の見解といたします。
なお、参加・出席の機会が確保されないときには、重大な決意をもって都民世論、司法に訴える覚悟である旨、申し添えておきます。
以上
【お姐総括!】
憤懣やる方なく再掲致しますが、この異常さもう一度ご覧ください!
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新宿区 35.18万人(有権者約28万人) 都議定数4人(8.79万人/都議)
杉並区 57.71万人(有権者約47万人) 都議定数6人(9.62万人/都議)
大田区 70.87万人(有権者数約60万人)都議定数7人(10.12万人/都議)
足立区 69.73万人(有権者約57万人) 都議定数6人(11.62万人/都議)
江東区 54.1万人 (有権者約43万人) 都議定数4人(13.52万人/都議)
江戸川区 69.33万人(有権者約56万人)都議定数5人(13.86万人/都議)
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定数是正申し入れは本会は、4年前にもしておりました。
2020年司法関係者からは、練馬・江戸川を増やし、大田・新宿を減らす等「2増2減」を指摘されたというのに、小池知事の地元の練馬は増やして江戸川区は見送りとなったのです。
百合子の天敵無所属のお姐を落選させたかった気持ちはわからないでもないwですが、結局次点で落ちたのは自民党であったという、権力者側にとっちゃぁ笑えないオチになったではないですか。
江戸川はお姐がいるから、「2025年都議選は江東増やす「1増1減」にするかな~」とか、都議会政局は考えていたのでしょうが、あにはからんや江東選挙区では、さんのへあや都議が補選で当選!
どっちも増やしたくなくなってしまった(大爆笑)
都議会国政政党、知事与党はさぁどうするか見ものです!
皆様は是非「江戸川区・江東区の定数を増やせ!」との声を東京都議会に届けて下さいませ。(ご意見送付先コチラ)
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知事不信任案は兵庫県議会だけじない!!(笑)
【ショートVer】小池知事の不信任案でお姐1人しか賛成しなかった瞬間
編集部より:この記事は東京都議会議員、上田令子氏(江戸川区選出)のブログ2024年9月19日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は上田氏の公式ブログ「お姐が行く!」をご覧ください。