イスラエルがヒズボラ幹部らを空爆で殺害:迷走し始めたイスラエルの戦略

イスラエルは20日にベイルートを空爆し、ヒズボラの幹部であるイブラヒム・アーキル司令官を含む14人を殺害したと発表しました。ヒズボラの反発で中東情勢は一層不安定になると懸念されています。

死亡したイブラヒム・アーキル司令官

レバノンのシーア派組織ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ師は通信機器の爆発で多数の死傷者が出た事件後の演説で、一連の爆発をイスラエルの犯行と断定し、報復を宣言していました。

イスラエル公式インスタグラムより

ヒズボラはイスラエル北部にロケット弾を発射し、イスラエルは最大規模の空爆で応酬しています。

イスラエルは北部の住民の安全な帰還を目的に攻撃を強化し、ヒズボラも通信機器の爆発をイスラエルの攻撃だと非難し、全面衝突の可能性が高まっています。

 

イスラエルも追い込まれているという見立ても。

イスラエルによるパレスチナの占領政策は違法だとする国際司法裁判所の勧告的意見を受けて、国連総会で18日、イスラエルに対し占領状態を終わらせるよう求める決議が日本を含む賛成多数で採択されました。アメリカが反対、イギリスやドイツが危険するなか日本は決議に賛成しています。