お金の話をするのは「ライスワーク」ではなく「ライフワーク」

昨日は大阪に出かけてFP WAVEさんの勉強会に講師として登壇しました。こちらのグループの代表を務める栗本さんとはもう15年になるお付き合いです。30名以上の方にお集まりいただきました。

お金に関する自分なりの考え方を、お金の専門家の方々を前にお話するのは少し勇気が要りましたが、忖度なく自分の考えていることをぶつけてみました。

  • お金に対する偏見を払拭する
  • 借金に対するネガティブな意識をポジティブに変える
  • 良い借金と悪い借金がある
  • 自分が働くのではなく、お金に働いてもらう
  • 資産を増やすのではなく、キャッシュフローを作る
  • 金融資産だけではお金の不安は解消しない
  • 実物資産は誰と付き合うかが大切
  • インフレになる前にインフレ対策をしておく
  • 財政赤字問題の唯一の解決方法

といった内容です。

懇親会ではたくさんの参加者の方から鋭い質問が相次ぎ、伝えたかったことがしっかり伝わっている手応えを感じ、何だかホッとしました。

金融資産だけではなく不動産やそれ以外の実物資産も組みあわせてアセットアロケーションによる資産運用をするという手法は、日本では実践している個人投資家はあまりいません。

ファイナンシャルプランナー(FP)の方であっても、NISAやイデコを使った金融資産のアドバイスだけをしている人がまだまだ大半です。

その理由の1つは、実物資産に対しては未だに「胡散臭い」というイメージが付きまとっていることです。

確かに怪しい商品や怪しい人物(笑)もたくさん存在しますが、だからこその中に本物を見つけられれば大きなチャンスになるのです。それを実践する仲間が私が主宰する資産設計実践会に集まっています。

自らの「人体実験」を通じ、試行錯誤しながら編み出してきた運用手法を、これからも個人投資家に広げていきたいと思います。

今回のような、お金に関する講演をするのは収入をためにやっている「ライスワーク」ではなく、自分の想いを多くの人に知って欲しいと思ってやっている「ライフワーク」です。

FP WAVEさんのような営利目的ではない勉強会で30名以上が集まる機会を作っていただければ、日本中どこでも手弁当でお邪魔しますのでお声かけください。

来週も沖縄で講演会を2回開催する予定です。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年10月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。