愛知・安城:秋のデンパーク撮影

今日は秋雨前線の活動も緩み、晴れ間が広がりました。

明日以降もすっきりしない日が続くということでこの晴れ間を利用して帰省。愛知県安城市「唯一」といえる観光地、デンパークを訪ねました。

「デンパーク」は「デンマーク」と「公園:デンパーク」をかけ合わせた造語。安城市はかつて世界的な農業国デンマークに劣らない農業組織や農業教育が発達していたことで「日本デンマーク」と称されていました。今でも安城市には安城農林高校があって農業教育が今に引き継がれています。デンパークはデンマークになぞらえられた安城市の歴史を元にし、自然と親しみ花のある暮らしをコンセプトに掲げ1997年に開園したテーマパークです。今日は日曜日。かなりのお客さんで賑わっていました。

子どもが小さいころから何度も訪れているデンパークですが、季節によって飾られる花が違うので歩いていて飽きることがありません。この季節はジニアやマリーゴールドなどで庭園が彩られていました。

屋内のフローラルスペースには雑貨店などが軒を連ねるのですが、あるで北欧に来たかのようなカラフルな建物が軒を連ねます。今はハロウィンシーズンということでハロウィンにちなんだ設えで来場客を楽しませてくれていました。デンパークにハロウィンがあるかはわかりませんが、ね。

こちらのお店もデンマーク国旗に秋のしつらえ。

こちらのハロウィンパーティーのしつらえは人気の撮影スポット。
あとからあとからお子様連れの来場者が記念撮影をしに来ていました。

フローラルガーデンの一番奥には秋の花、ケイトウの庭園も見られました。ケイトウは漢字で書くと「鶏頭」。ニワトリのトサカのような形状のためついた名称です。

ところでこのトサカ状のケイトウ、久留米系といわれる種類だということご存じでしたか?福岡県久留米市で初めて産出されたためこの名がついたそうです。

こちらは「羽毛系」。これは産出地の名前を付けないんだ。。。とちょっとモヤモヤ。

屋内のフローラルガーデンを出たあとは外の庭園を歩きます。

庭園は歩いて回っても十分な広さですが、メルヘン号とよばれる汽車(?)で回ることもできます。小さいお子さん連れならメルヘン号に乗って園内を一周するのもいいですね。

園内中央には広場がありますが、何やらイベントがあるようで多くの人が集まっています。何でしょう…?

キティちゃんとマイメロのコラボショーでした。キティちゃんは今年生誕50周年だそうで全国でイベントを展開しているようです。キティちゃん(50)。いつまでも若々しくて羨ましい限りです。

水辺に生えるススキ。

53歳のおじさんがキティちゃんを撮影し続けているのはなんとも居心地が悪いので早々に退散します。庭園内には秋の植物が多くみられるのでゆっくりこちらを堪能することにします。

こちらはヒガンバナ。新美南吉の代表作「ごんぎつね」で登場する秋の花です。新美南吉は半田市の出身ですが、教師として数年安城市に勤務していたことから半田市以上に新美南吉の里として積極的にPRを行っています。

今日も暑く歩いていると汗ばむ陽気ですが、空はどこか秋を感じさせてくれます。

ジニア、ランタナなどで作られた太陽をイメージした庭園。ここには休憩所もあるので華やかな庭園を眺めながらお弁当を頂くこともできます。

こういうベンチに2人で座ってゆっくり未来を語れる人が欲しかったな…(ボソッ)

デンパークには子供が遊べる公園もあるのですが、その脇には大きな風車があって元気な子供たちの姿を見下ろしています。風車はオランダが有名ですが、イギリスやデンマークなどの北欧各国にも数多くあります。この地域は偏西風が吹いていつも同じ方向から風が吹くため風車が発達していきました。

秋の休日、ぐるっと2時間かけて故郷のテーマパーク、デンパークを巡り秋の花を楽しんできました。

夏がどんどん長くなり、うっかりしていると秋は一瞬で過ぎ去ってしまう昨今。それでも花は季節を知り、人々に秋が来たことを告げてくれています。そのサインを見過ごすことなくこれからも季節の移り変わりを楽しんでいきたいと思いました。


編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年10月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。