会話で女性との距離を縮めるには、どうしたらよいのでしょうか。主に40歳以上の男性向けに恋愛指導を行ってきた恋愛塾代表の著書から読み解きます
「教養としての大人の心理術」(Waka 著/知道出版)
[本書の評価]★★★(75点)
【評価のレべリング】※ 標準点(合格点)を60点に設定。
★★★★★「レベル5!家宝として置いておきたい本」90点~100点
★★★★ 「レベル4!期待を大きく上回った本」80点~90点未満
★★★ 「レベル3!期待を裏切らない本」70点~80点未満
★★ 「レベル2!読んでも損は無い本」60点~70点未満
★ 「レベル1!評価が難しい本」50点~60点未満
じつは、男性のルックスに価値を置く女性はほぼいません。女性にモテようとして、ルックスを整えてばかりの男性はむしろ滑稽と言えるでしょう。いわゆる「やっちまった」状態です。ルックスを整えるだけでは、モテるようにはなりません。
もちろん、最近では男性でも美肌意識が高まるなど、整えるべきところを整えた方が清潔感も出て好印象にはなります。ですが、アイドルならいざ知らず、男性のルックスだけに価値を置く女性はほとんどいないと言えるのです。
表立って「かっこいい人がいい」と言っている女性がいたとしても、それはまやかしです。誠実系は、そういう言葉を額面通り受け取って、ルックスにこだわりすぎてしまうのです。
ルックスが占める要素は、あくまで一部だけであり、重要なのはその上に乗っかっている部分なのです。中身がしっかり詰まった男性でなければいけません。
では、誠実な人とチャラい感じの人、どちらがモテると思いますか?
一般的には、誠実な人の方がモテる印象があると思いますが、じつはそうではありません。
誠実な人は信頼感が高く、裏切らず、常に味方となり寄り添ってくれそうな印象があります。実は男女関係を最短距離で縮める上では、誠実系は不利だと言えるのです。誠実な男性は、女性からすると尽くす人に見えます。つまり簡単にコントロールできる人です。女性からしたら面白みのない人です。
女性は自分の予想を超える、自分の力ではどうにもならない人を好きになる傾向があります。ということは、誠実系ではなく、何を考えているのかさっぱり分からないような、複雑なキャラでいる必要があります。定義すると、ミステリアスな男性ということになります。 つかみどころがなく、簡単にその人の本質を理解できない男性とも言えます。
特徴としては、優しい面もあるけど怖い面もあり、 誠実だけどチャラい面もある、という多面性が七変化のようにどんどん浮かび上がるキャラクターが複雑系の人です。
本書には非モテ「おっさん」が、若い魅力的な女性をとりこにするまでのノウハウが余すことなく紹介されています。読むことで、きっとすてきなパートナーに恵まれることでしょう。秋の夜長にいかがでしょうか?
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
■
2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)