人生の運を確実に高める3つの行動

黒坂岳央です。

多くの人は「運はとらえどころがなく、たまたまの偶然。運にこだわる人はスピリチュアル」と運を人生戦略の外側と考えがちである。その一方、ビジネスで結果を出す人は「運も実力の内」という考えを持っていることが多いと感じる。自分自身も「運は創意工夫して、高める戦略を持つべき」という考えを持っている。

人生の運を高める行動について論理的に考えたい。

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1. 期待値の高い場所でバットを振る

運を高める行動の1つ目は、期待値の高い場所でバットを振ることである。

たとえばギャンブルを考える場合、「期待値」という言葉がある。ギャンブルは運と考えられているが、期待値の高い、低いを意識して賽を振ることで勝率は大きく変動する。つまり、期待値を意識した瞬間から、100%運否天賦ではなく「しっかり勝てるゲーム」に変わるのだ。

手元に1億円があれば、宝くじにつぎ込むとほとんどの場合は負けるとやる前から確定している。理由は宝くじという期待値が低いゲームを選んでいるからだ。しかし、米国株指数(S&P500など)へ長期投資、というゲームとなれば、運の要素が入るも統計的にほぼ勝てるゲームになる。確かに株式の値動きの予測は簡単ではない。だが、「勝つまで待つ」ことができるなら基本的に長期右肩上がりの株式で勝つことができるからだ。

ビジネスでも同じだ。正直、どのビジネスもいつ何が当たるかなんてやってみないと分からないことも多い。でもビジネス戦略の段階でできるだけ期待値の高い商品サービス、見込み顧客にアプローチを続けることで運を高い確率で成功裏へと導くことができる。

逆に戦略なく、当てずっぽうに打っても永遠に成功しない。期待値の高い施策をする場合、運は味方になる。重要なのはボールが来る場所で当たるまでバットを振ることである。

2. 体調を万全にする

若い頃は多少、不摂生をして体調が万全なので分かりづらいが、ある程度歳を重ねると体調を意識しなければコンディションが悪くなりパフォーマンスが落ちる。

運は突然降臨することも少なくない。そんな時、肉体的、精神的に万全の状態でなければ降臨した運を捕まえることができなくなる。筆者は毎日8時間寝て、しっかり運動をして、栄養豊富な食事を心がけている。

いつも体調がいいので、人と会って会話する時も表情は自然に明るくなるし会話の内容も前向きになる。その結果、良好な人間関係を築き、思わぬ仕事のチャンスにつながる話が飛び出すことも多かった。

だがコンディションが悪いと、降臨した仕事のチャンスを前向きに捉えられなかったり、対応できる自信のなさから辞退するなど、運を逃す事になりかねない。体調は精神につながっているので、メンタルを常に前向きでチャンスを逃さないぞ!という気持ちを作るには、コンディションを万全に整える必要があるだろう。

また、ビジネスでは成功するまで諦めずに試行回数を増やすということが絶対的に必要になる。運が悪ければ立て続けに思わぬ方向へと転ぶこともあるが、メンタルが盤石であれば何度でも諦めずに挑戦し、そして最後には好機を掴むのだ。

3. 運に心が腐らない

運という言葉を嫌う人は少なくない。現状の不満を上司ガチャ、親ガチャといった言葉ばかりいって、運を高める努力を考えず、愚痴不満を言う人を多く見る。

「実力ではなく、運が絡む仕事なんてやる価値がない」などと考える人もいる。だが、100%実力で対応できる仕事はないし、その逆に100%運だけで左右されることもない。運を味方にするには「自分は運が悪いから」と運に腐ってしまうのではなく「しょせん、運ゲー。それなら成功するまでガチャを回せばほぼ確実に勝てるではないか」とむしろ運を簡単なものとある意味軽く見るくらいの姿勢でいいと思っている。

人間関係も仕事も運と実力のミックスで構成されている。自分にあういい人との出会いは確かに運の要素は大きい。だが、いい人からみて自分がいい人、付き合いたいと感じられるような実力がなければ、運良く出会えてもその後に繋がらない。人間関係は実力が近くなければ構築に至らないからだ。

仕事も同じだ。営業の仕事で考えるとわかりやすいが、潜在顧客にリーチできるかは運の要素が大きいが、やっている仕事で実力が伴わなければどれだけニーズを持った顧客にアプローチできても自分から商品を買ってもらうことはできない。

人生は確かに運ゲーである。しかし運の要素が大きい、といっても別に1回しかガチャを回せないわけではない。一喜一憂せず、がむしゃらにあたりを引くまで回せばいいだけだ。それなら運の要素はほぼなくなり確実に成功できる。運なんて軽い。それよりもいざ幸運と出会った時に、しっかり逃さずつかめるように準備しておくことが重要なのだ。

 

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ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。