せっかく投票するなら「感情的になる」のはやめよう

本日は第50回衆議院議員選挙の投票日です。私も早速朝イチで投票に行ってきました。

正直、私の選挙区には積極的に投票したいと思える候補者はいません。また、比例代表の政党に関しても同じです。

そして、選挙制度そのものにも多くの問題があると思っています。

例えば、小選挙区で落選しても、重複立候補できれば比例で復活できる仕組み自体が、選挙として矛盾していると考えています。

また、投票所に行かないと投票できない現状の制度も変えていく方が良いと思います。電子投票に関しては、実現するためにはセキュリティを含めたハードルがいくつかある事は理解しています。しかし、現状の紙を使ったアナログな投票制度にも電子投票以上のデメリットがあり、相対比較すべきです。

私と同じように応援したい政党や候補者がなく、現状の日本の選挙制度に多くの問題があると思っているからといって、投票に行く必要がないという言い訳にはなりません。

理想論を語るのではなく、まずは目の前にあることをきちんと実行することが先です。

ただ、せっかく投票に行くのであれば、何も考えずに、その場で感情的に投票するはもったいないことです。

たとえ数分でも良いので、政党や候補者、裁判官の主義主張について情報を得た上で、自分が納得できる意思表示を投票によって行うのが良いと思います。

例えば、こちらのサイトを使えば、自分の考え方に合った政党をマッチングさせることができます。

自分の選挙区の候補者を選ぶのにはこちらのサイトが参考になります。

また、衆議院議員選挙と並んで、最高裁判所裁判官の国民審査も行われます。こちらに関しても、このようなサイトを参考にすれば、誰に×(不信任)をつけたら良いか判断できます。

今回の選挙には、政治と金の問題だけではなく、これからの日本の進路を決める重要な役割があります。

確かに裏金問題にまだけじめがついたとは思っていませんが、だからといって十数年前の悪夢のような政治に戻るのだけは何とか避けて欲しいと祈っています。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年10月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。