三菱UFJ貸金庫事件、行員がスペアキーで10数億円を窃盗していた

三菱UFJ銀行の行員が支店の貸金庫から約10数億円相当の金品を盗み出していた問題で、この行員が顧客用の鍵のスペアキーを使用して貸金庫を開けていたことが明らかになりました。スペアキーは支店で管理されていましたが、この行員はその管理責任者だったため、不正を行うことが可能だったとのことです。

winhorse/iStock

三菱UFJ銀行の元行員による貸金庫窃盗で逮捕や詳細な経緯の公表がなく、銀行への信用不安が広がっています。この状況を受け、金融庁が報告徴求命令を出す見通しです。

当初から三菱UFJ銀行で貸金庫から10億円相当の金品が盗まれた事件について、なぜ関係者が逮捕されず名前も公表されないのか疑問が寄せられています。

もし三菱UFJ銀行が告訴を行えば「事件」となり、銀行側は会見を開き、副頭取などが謝罪を行う必要が生じるだけでなく、頭取以下の経営陣も減俸などの責任を取らなければならなくなるためという指摘も見られます。

この対応の差に対し、銀行の管理職が「上級国民」として特別扱いを受けているのではないかという疑念も沸いてきてしまいます。

NHKがスペアキーに関する報道をしたことで各社が後追い報道を開始し、テレビ朝日は頭取へのインタビューを「単独取材」として大々的に報じました。この結果、銀行広報は対応に追われ、他局記者からも批判が殺到。

そして、新たな問題もクローズアップされています。「なぜ現金を預金せず貸金庫に保管していたのか」という疑問に対し、「表に出せないお金」という可能性が浮かび上がると指摘されています。このため、多額の現金が盗まれたにもかかわらず、被害届がほとんど提出されていないようです。

それでもマスメディアの大手銀行への忖度は止まりません。

会見の遅れも重なり混乱が拡大しており、本日の会見は荒れることが予想されています。