逮捕された三菱UFJ銀行の元支店長代理である今村由香理容疑者ですが、過去にFX取引や競馬で借金を抱え、民事再生法の適用を申請していました。しかしその後も再び投資にのめり込み、最終的に10億円以上の損失を出していたことが明らかになりました。そのような経緯を持つ人物に対し、三菱UFJ銀行が「貸金庫の管理責任者」を任せていた点が驚きの声があがっています。
この事件の捜査で、今村容疑者が2013年ごろからFX取引や競馬に多額の資金を投じ、約700万円の借金を抱えていたことが判明しました。
同年8月に民事再生法の適用を申請して認可されましたが、約1年後に再び投資を再開し、累計で10億円以上の損失を出していました。
今村容疑者は貸金庫の管理責任者として、不正発覚を遅らせるためにスマートフォンで管理写真を撮るなどの手口を使用していましたが、最終的に顧客からの申し出で2024年10月末に窃盗が発覚しました。
彼女は銀行の内部調査で罪を認め、同年11月14日付で懲戒解雇されました。三菱UFJ銀行は12月に警視庁へ刑事告発を行っており、被害者への補償や今村容疑者への賠償請求も検討していますが、返ってくる見込みはありません。
今村容疑者はその仕事ぶりが評価されて、就職氷河期に一般職で就職し、その後総合職に転換するような叩き上げの行員でした。