「日本は中国より悪だ」にふざけるなだ!

製鉄企業クリーブランド・クリフスのゴンカルベス最高経営責任者(CEO)が13日、「日本は中国より悪だ」「1945年から何も学んでいないのか」と発言した。自社がUSSスチールを買収したいとの発言と合わせると、結局は自己利益のための発言だったのかと思わざるをえない。しかし、ふざけるなだ!

ゴンカルベスCEO クリーブランド・クリフス
YouTubeより

太平洋戦争時の日本に対する恨みと、アジア人に対する侮蔑を隠さない発言だ。これはこの人の特別な考えでなく、一部の米国人の考えを反映しているのだ。これまで多様性の尊重を強いられてきた人たちが、トランプ政権の発足を受けて、心の中で抑圧されてきた本音をさらけ出してきたのだ。米国の企業でも、役員の多様性を見直す動きが続出している。

米国が黒人の選挙権を認めたのは1965年で、わずか60年前だ。しかし、人種差別が本当に根絶したのかどうかは疑わしい。トランプ大統領の差別主義的発言が過激になると、理性で強いられてきた差別抑圧がはじけ飛んで、恐ろしい事態が起こる可能性がある。

こんな時、日本のトップは、自ら信ずる哲学を貫いてほしいと思う。決して、米国に阿ることなく、間違っていることは間違っている、おかしなことはおかしいと大統領に言って欲しい。

1945年から何を学んだのか?日本は敗戦から多くを学び、必死に努力して発展してきたのだ。米国こそ、何を学んで、「グリーンランドが欲しい」、「パナマ運河を返せ」、「カナダを米国の51番目の州に」とか血迷ったことを言っているのかと思う。非難してきたロシアや中国のやっていることと同じではないのか?

日本は日の丸の誇りを失わず、日本人の矜持を保ち、独立した国として生き抜いて欲しい。


編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2025年1月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。