健康診断に問題無いのに突然死する無呼吸睡眠の怖さ

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ここ数年、毎年の内視鏡検査ではポリープの切除をしてもらうこともありますが、健康診断の血液検査ではまったく問題が無く、健康な状態を維持しています。毎日好きなものを食べて禁酒日も週に1回程度なのに不思議なことですが、丈夫に産んで育ててくれた両親に感謝しかありません。

と油断していたところ、銀座のクリニックで睡眠検査をしてもらったところ、かなり重度の睡眠時無呼吸の症状があることが判明しました。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に呼吸が止まる病気です。肥満気味の人でいびきをかく人に多いと言われています。いびきだけではなく、眠りが浅くなり、夜間に目が覚めたり、起床時に体調が悪くなったりすることもあるようです。

また、日中に眠くなったり、倦怠感や集中力の欠如といった症状が出ることもあります。

何より怖いのは、充分に酸素がいきわたらないことから心臓病や脳卒中などを引き起こす原因になりうるということです。

健康で元気だった人がある日ポックリと逝ってしまうことがありますが、睡眠時無呼吸が原因の可能性もあるのです。

この症状を改善するには、CPAP(シーパップ)という治療器を睡眠時に使います。

写真は戦闘機に乗る前のトップガンのようなイケてる写真ではなく、就寝時にCPAPを装着したイケてない写真です(笑)。

 

機械を使ってチューブから鼻に空気を送り込む仕組みになっていて、呼吸が止まると強制的に作動するようになっています。寝ている間ずっとこれを装着します。かなり違和感があると思いましたが、睡眠の爽快感が感じられるので意外に苦になりません。

まだ開始したばかりですが、これから毎日続けることになりそうです。旅行にも装置を持参して旅先のホテルで使用し、夜行便に乗って移動する時も機内で使うよう医師にアドバイスされました。

CPAPを使う人のことを「シーパッパー」というようです。何だか間抜けでふざけた名前ですが、命に関わる大切なことです。

私のように気が付かないうちに睡眠時無呼吸になっている人は世の中にたくさんいるようです。

人間ドックや健康診断ではわからない症状なので、少なくともいびきをかく人や昼間も眠気が取れないような人は、取り合えず検査を受けることをおススメします。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年1月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。