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文部科学省は、読書には7つの効果があるとまとめています。
「国語力を身につける」「知識や教養を身につける」「思考力や判断力を養う」「想像力や創造力を高める」「コミュニケーション能力を向上させる」「ストレスを解消する」の7つです。
読書をすることで、文章を理解し、自分の考えを表現することが可能になります。語彙力や読解力が向上し、自分の考えを論理的にまとめられるようになります。
つまり国語力の向上につながります。また、さまざまな分野の知識や教養を身につけ考えを深めることができます。新しい発想やアイデアが生まれやすくなりますから想像力アップにも効果があるともいえます。
相手の考えを理解し、自分の考えを伝える力が向上しますから、コミュニケーションアップにも効果があるといえます。
ストレスに関しては諸説あるのでここで紹介しましょう。イギリスのサセックス大学の研究チームが、どのような活動がストレスの軽減に役立つのかについて調べる実験を行いました。
この実験は、心拍数の低下や筋肉の緊張緩和の程度を調べ、ストレスの軽減度合いを計測したものです。それによれば、
音楽鑑賞61%、コーヒーを飲む54%、散歩をする42%、ゲームをする21%の軽減効果を見せたなか、読書は68%と最も高い数値をあらわしました。この研究を聞いたことがある人も多いと思います。
研究主体はイギリスにある、サセックス大学の研究チームで主幹はディヴィッド・ルイス氏。日本の文部科学省でも、ストレスを解消する効果があるとして読書の効能をうたっています。
研究に賛否はつきものですが、私もストレス軽減に効果がある説に肯定的な立場です。関心のある方は調べてみてください。
私たちは、日常生活の中で多くのストレスにさらされています。読書というシンプルで手軽な手段で、そのストレスを軽減できる可能性があるのです。読書は心と体のリラックスを促進し、新たな視点や洞察を得ることで自己成長を助けてくれます。
読書を通じて得られる知識や体験は、人生を豊かにし、他者との関係をより深める一助となります。これらの効果を享受するために、ぜひ読書を習慣に取り入れてみてください。
あなたが心に響く素晴らしい本に出会い、その一冊があなたの人生をより豊かにすることを願っています。読書を通じて新たな世界やアイデアに触れ、心の旅を楽しみましょう。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)