大阪府の公立高校である寝屋川(ねやがわ)高校の入試倍率が1倍を下回るという異例の事態が発生し、教育政策の影響が注目されています。寝屋川高校は、大阪府内で2番手とされる伝統校ですが、2025年3月の入試において定員割れを起こし、関係者に衝撃を与えました。
その背景には大阪府の私立高校無償化政策が公立高校離れを加速させた可能性が指摘されています。
寝屋川高校 同校HPより
やはり、私立高校の無償化は適切な政策ではなかったのではないでしょうか。その結果、競争の減少によって私立高校の教育水準が低下することも懸念されています。
維新の会はこの政策の失敗を全国へ拡大しようとする前に、まずはその結果を十分に検証し総括することが求められるのではないでしょうか。
ただし、大阪府の財政状況は同規模の自治体と比べて教育予算に重点的に配分している分、財政指標が悪化しているようにも捉えられます。
これまでは大阪府の財政において教育への支出が大きな負担となっていましたが、高校授業料の無償化により、その費用が国税で賄われることになったため、大阪府の財政負担は軽減されました。大阪府にとって有利な政策であるとも考えられます。
日本はすでに豊かでない国になっています。教育にかかる費用とその効果を真剣に検討することが求められます。
公立高校が下位から統廃合されより、質の高い私立高校が存続するのであれば、全体として学校の数を適正に減らすことができるのではないかという考え方もあるかもしれません。大阪府の教職員はこの批判をはねのけることができるでしょうか。
日本維新の会・前原誠司共同代表Xより