エアポート投稿おじさんは「エイプリルフール」が好き

4月1日はエイプリルフールと呼ばれ、ウソをついても良い日だとされています。私も子供の頃は毎年この日を楽しみにしていて、何だかウキウキしたのを覚えています。

Yusuke Ide/iStock

今日もフェイスブックなどのSNSにはエイプリルフールのネタと思われる投稿がチラホラ掲載されていますが、以前に比べると随分減ったような気がします。私も以前は投稿したこともあったように思いますが、ここ数年はアップした記憶がありません。

エイプリルフールという風習自体が、時代の経過と共にもはや一般的なものではなくなり、一部の人だけが楽しむマイナーなものになってしまったのだと思います。

その理由の1つは過剰コンプライアンスにあるのではないでしょうか。

冗談で言ったことがネット上で拡散されて、それに対する批判が殺到して、言った人が謝罪に追い込まれる。そんなリスクが高くなって誰もが悪ふざけをすることを躊躇するようになっているのだと思います。

私が子供の頃にはうなぎ屋さんに他人の名前で大量注文するイタズラをしている人がいました。当時は度が過ぎるいたずらだと周囲が思う程度でしたが、今だったらすぐにネット上で拡散され、犯人捜しをされて、公開処刑でしょう。

程度問題ではありますが、相互に監視し合っているような息苦しい世の中になって、ちょっとした冗談すら通じないのは何だか寂しいものです。

世の中の価値観が時代と共に変わっていくのは仕方のないことです。イベントも以前はほとんど騒がなかったハロウィンや恵方巻などは最近大流行りです。

恵方巻きと言えば、今週東京港区で食べたお鮨はうに・いくら・カニご飯(写真)まで入ったおまかせで、お腹いっぱい食べて税込8800円でした。これはエイプリルフールではありません。

エイプリルフールネタをアップしている若者はほとんどおらず、私のような「エアポート投稿おじさん」世代と被っているような気がします。

やっぱり「昭和なイベント」なのでしょうか?


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年4月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。