トランプ米大統領は、FRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長に対する不満を繰り返し表明し、早期の利下げを強く求めています。
ECBは7度目の利下げを予定しているが、いつものように「遅すぎた」上に「間違っている」FRBのジェローム・パウエル議長が昨日発表した報告書は、またしても典型的な「めちゃくちゃ」だった!原油価格は下落し、食料品(卵さえも!)は値下がりし、アメリカは関税で潤っている。遅すぎた議長はECBのようにずっと前に金利を引き下げるべきだったが、今すぐにでも引き下げるべきだ。パウエル議長の解任は一刻も早くしてほしい!
そして、トランプ大統領は「彼はいつも遅すぎる」「私が望めばすぐに辞めさせられる」と発言し、自身のSNSでも「解任は早ければ早いほどよい」と投稿し、とうとうパウエル議長の解任にまで踏み込んでしまいました。
ただし、大統領にFRB議長の即時解任権限があるかは法的に明確ではありません。
参照:トランプ氏、FRB議長は「一刻も早く解任」 利下げ要求 日経新聞
パウエルFRB議長 Federal Reserve Xより
一方、パウエル議長は16日の講演で、トランプ政権の関税政策が経済に与える影響を慎重に見極める必要があると述べ、利下げには慎重な姿勢を崩していません。FRBの独立性を強調し、「明確な経済指標が示されるまで政策変更は控える」との考えを示しました。
また、ウォール・ストリート・ジャーナルは、トランプ氏が数カ月にわたりパウエル氏の解任について非公式に協議してきたと報じており、実際に後任候補との接触もあったようです。
しかし、財務長官のベッセント氏はFRBの独立性を「守るべき宝」と述べ、解任に否定的な立場を貫いています。
パウエル議長の任期は2026年5月までですが、トランプ氏の強い批判と圧力により、FRBの独立性や中央銀行の役割が再び注目されています。