なぜ石丸新党は参院選に10人擁立しなければならないのか?

前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が代表を務める地域政党「再生の道」は、今夏の参議院選挙において10人の候補者を擁立する方針です。

都議選の公認候補の最終選考に残った人に参院選出馬の意思を確認し、今夏の参院選に候補者擁立を検討していると明らかにしていました。

参院選では、選挙区と比例代表を合わせて10人以上の候補者を擁立すれば、政党として扱われます。内訳は東京選挙区に1人、比例代表に9人であり、石丸氏自身は出馬しないと明言していますが、候補者集めもなかなか大変そうです。

公職選挙法上の政党要件を満たさない場合、比例代表での立候補ができず、ハガキやビラの枚数も制限されます。衆院選では政見放送ができず、寄付金の上限も厳しく定められます。

参照:政党要件ギリギリの政党が候補者10人擁立する理由 政治山

主要政策としては「教育投資」を掲げ、公教育の質の向上や公立学校教員の職場環境の改善を目指すとしていますが、参政党のデジャブになってしまうことを心配する声が以前からあがっています。

なお、「再生の道」は2月から都議選に向けた候補者選考を進めており、同じ公募から参院選の候補者も選出しています。一方で、次期衆議院選への候補者擁立は準備が間に合わないとして見送る方針です。

石丸氏の以前の会見のようす ニコニコニュースより

一方、2024年7月の東京都知事選挙に関連して、石丸氏の陣営がライブ配信を担当した業者に対し、公職選挙法に違反する形で報酬を支払った疑いがあるとして、大学教授と市民団体が警視庁に告発状を提出し、7日付で受理されたことが判明しています。

ただし、市民団体は被告発人を特定せずに告発しており、いずれの場合も石丸氏本人は告発の対象には含まれていないとのことなので、石丸容疑者にはなりません。

告発によれば、決起集会のライブ配信に関して業者に約97万7千円を支払ったとされますが、石丸陣営はこの支払いについて「配信はボランティアによるものであり、支払ったのは機材キャンセル料だった」と説明しています。

https://twitter.com/TKOsinsin/status/1892766880701591912