トランプ・ゼレンスキー両大統領がバチカンで「歴史的会談」

トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は、4月26日、バチカン市国で行われたフランシスコ・ローマ教皇の葬儀に先立ち、約15分間会談しました。

ホワイトハウス高官は「非常に生産的な議論だった」、ゼレンスキー大統領は「歴史的な会談となる可能性」と述べていますが、会談の詳細は公表されていません。

ゼレンスキー大統領Xより

両首脳の対面は、2月のホワイトハウスでの激しい口論以来初めてであり、当初フランスのマクロン大統領やイギリスのスターマー首相も加わる予定でしたが、トランプ大統領がマクロン大統領の参加を断り、2人だけの会談となりました。

https://twitter.com/vismoglie/status/1916138037844574606

ゼレンスキー大統領は、トランプ大統領との1対1の会談について「よい会談だった」とSNSで報告し、完全な停戦と新たな戦争を防ぐための平和について議論したと述べています。

一方で、ウクライナ側は当初、両首脳が式典後も再び会談するはずでしたが、日程の都合で実現しなかったと訂正しました。

トランプ大統領は、ロシアとウクライナの停戦協議が「合意に非常に近い」と主張し、双方に直接対話を促していました。

トランプ大統領はこの会談に先立ち、ロシアによるキーウ攻撃に対して「ウラジーミル、やめろ!」とSNSに投稿し、プーチン大統領を非難していました。

https://twitter.com/Kai_the_NAFO/status/1915537472643383563

一方でトランプ大統領は、クリミア併合を「ロシアのものになった」と改めて主張し、ウクライナのNATO加盟についても否定的な見解を示していました。

米国が提示している停戦案は、クリミア半島のロシア実効支配を事実上容認する内容で、ウクライナ側は当然ながら強く反対しています。しかしゼレンスキー大統領は、クリミア奪還には武力だけでは困難であると認めつつ、経済制裁や外交圧力による対抗を模索していると述べています。

欧州各国やウクライナは、停戦交渉において領土割譲を認めることに強い懸念を表明しており、透明性のある停戦と安全保障確保を求めています。

https://twitter.com/rockfish31/status/1916118563116503297

ウクライナ戦争は今まさに節目の時期となっています。