トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は、4月26日、バチカン市国で行われたフランシスコ・ローマ教皇の葬儀に先立ち、約15分間会談しました。
BBCニュース – ゼレンスキー氏とトランプ氏、教皇の葬儀の前に会談 https://t.co/uXJi5jZhnE
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) April 26, 2025
ホワイトハウス高官は「非常に生産的な議論だった」、ゼレンスキー大統領は「歴史的な会談となる可能性」と述べていますが、会談の詳細は公表されていません。
ゼレンスキー大統領“歴史的な会談となる可能性” 進展に期待https://t.co/JyLkEz3SRW #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) April 26, 2025

ゼレンスキー大統領Xより
両首脳の対面は、2月のホワイトハウスでの激しい口論以来初めてであり、当初フランスのマクロン大統領やイギリスのスターマー首相も加わる予定でしたが、トランプ大統領がマクロン大統領の参加を断り、2人だけの会談となりました。
ゼレンスキー大統領は、トランプ大統領との1対1の会談について「よい会談だった」とSNSで報告し、完全な停戦と新たな戦争を防ぐための平和について議論したと述べています。
ゼレンスキー大統領は会談後、「この会談は非常に象徴的であり、共に成果を出すことができれば歴史的なものとなる」と語った。また、「短い会談ではあったが素晴らしかった。具体的な成果に期待している」とも述べた。
— ヴィズマーラ恵子 (@vismoglie) April 26, 2025
一方で、ウクライナ側は当初、両首脳が式典後も再び会談するはずでしたが、日程の都合で実現しなかったと訂正しました。
両首脳は、仏マクロン大統領、英スターマー首相とも短時間の対話を行った。さらに式典後に再度会う予定があったが、トランプ氏は13時30分前にローマを出発し、再会談は実現しなかった。…
— ヴィズマーラ恵子 (@vismoglie) April 26, 2025
トランプ大統領は、ロシアとウクライナの停戦協議が「合意に非常に近い」と主張し、双方に直接対話を促していました。
トランプ氏、ロシア・ウクライナ停戦「合意に近い」 直接対話促すhttps://t.co/qQFx97Q6Rj
「ローマに降り立ったばかりだ。ロシアとウクライナとの協議と会談で良い一日になった」
「今すぐ流血を止めよう。我々はこの残酷で無意味な戦争を終結に導くため必要ならどこにでも行く」
――”平和の使徒”。— 滝田洋一(Yoichi TAKITA) (@takitanufs) April 26, 2025
トランプ大統領はこの会談に先立ち、ロシアによるキーウ攻撃に対して「ウラジーミル、やめろ!」とSNSに投稿し、プーチン大統領を非難していました。
一方でトランプ大統領は、クリミア併合を「ロシアのものになった」と改めて主張し、ウクライナのNATO加盟についても否定的な見解を示していました。
トランプ大統領、クリミア割譲認めないゼレンスキー大統領を猛批判 pic.twitter.com/C7NVkXc7ba
— AFPBB News (@afpbbcom) April 24, 2025
米国が提示している停戦案は、クリミア半島のロシア実効支配を事実上容認する内容で、ウクライナ側は当然ながら強く反対しています。しかしゼレンスキー大統領は、クリミア奪還には武力だけでは困難であると認めつつ、経済制裁や外交圧力による対抗を模索していると述べています。
ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、武力によるクリミア奪回は不可能だと認め、安全保障措置の一環として米国が派兵する必要はないと述べた。ウクライナ停戦を仲介するトランプ米大統領に配慮した格好。 https://t.co/1ldntX1TCe
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) April 25, 2025
ロシアは徹頭徹尾、停戦するつもりはない。アメリカが仲介しようが、ウクライナが提案しようが、プーチンが30時間と限定して宣言しようが、停戦していない。
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) April 20, 2025
プーチンが現在の線での停戦を提案、というのは一瞬「オッ」となるが、これが「停戦そのものの条件」なのか「停戦交渉のテーブルについてやる条件」なのかが重要であろう。後者であるなら昨年6月14日から繰り返していることと基本的には変わりはなく、問題は交渉のテーブルで何を要求するつもりでいる…
— 致死量 (@OKB1917) April 22, 2025
欧州各国やウクライナは、停戦交渉において領土割譲を認めることに強い懸念を表明しており、透明性のある停戦と安全保障確保を求めています。
ウクライナ戦争は今まさに節目の時期となっています。
日本の軍事評論家によれば「この戦争は終わらない」「ウクライナ人は最後の一人になるまで戦い続ける」ということなんだけど、今が一つの段階の切れ目で、止まらなければ確かにそちらの方向に一つ進む。 https://t.co/Kpanlwpj1g
— 篠田英朗 Hideaki SHINODA (@ShinodaHideaki) April 26, 2025