カリスマ投資家のテスタさんが、自身の楽天証券の口座が乗っ取られたと明かし、個人投資家の間に衝撃が走っています。
朝に二段階認証の確認メールが届き、不審に思って注文履歴を確認したところ、前夜に覚えのない取引が行われていたことが発覚したとのことです。
その後もログイン中に勝手な注文が行われたため、急いでパスワードを変更し、口座をロックしました。セキュリティ対策は日頃から万全にしており、ウイルス感染などの形跡もないため、流出経路は不明だそうです。
また、他の証券口座でも異常が見つかり、現在確認作業を進めていると説明しています。
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テスタさんの口座が乗っ取られたすれば投資家にとってはまさに悪夢のような出来事です。
テスタ氏のXが乗っ取られたという可能性もありますが、とにかく個人投資家は気が気ではありません。
日本では証券口座を狙ったサイバー攻撃が増加する中、楽天証券のPC向けアプリ「マーケットスピード」はIDとパスワードのみでログインできる状態で、セキュリティの脆弱性が指摘されています。
https://twitter.com/utbuffett/status/1917744692705517763
テスタさんの楽天証券口座が乗っ取られたというニュースを受けたせいか、楽天グループの株価が下落しています。
テスタさんのように多額の資金を持つ口座が乗っ取られると、市場への影響が懸念されます。乗っ取られた資金が相場操縦に使われているのではないかという不安も広がっています。
https://twitter.com/traderyamamoto/status/1917743092767285435
最近、「ログイン履歴に異常がありました」といった内容の偽メールがネット証券を装って届くケースが増えています。実際に、テスタさんの口座乗っ取りが話題になる中で、タイミングを狙ったようなフィッシングメールが出回っており、詐欺師たちも巧妙化し、手口を進化させていることがわかります。