左派リベラルが差別を生産する現代

はじめに

以下のXへのポストを見かけたとき、私は「能登ウヨ」を連呼する人々と、能登ウヨが能登半島の復興を邪魔していると言い出した毎日新聞を思い出した。レッテル貼りによる差別と、存在しない罪の糾弾が始まったのである。

立憲民主党の議員である徳永エリ氏が「ミス」と言っているのは、次の出来事だ。

2015年9月27日、徳永氏は北海道北見市議補欠選挙の投開票日にTwitter(現X)に民主党推薦候補の応援を呼びかける書き込みをし、公職選挙法違反罪で刑事告発された。当初は秘書が書き込んだと説明をしたが、東京地検特捜部の聴取では自分が書いたと認めている。虚偽の説明をしていたのである。

12月25日付けで起訴猶予処分。2016年東京第4検察審査会が「不起訴不当」の議決を行い、再捜査。同年12月23日に再び起訴猶予処分となっている。

投票日当日に選挙活動をしてはいけないのを認識しているが故に、嘘をついて言い逃れようとしたにもかかわらず、ミスであり、「ネトウヨ」と称される人々のせいであると発言したのだ。人権すら認められないネトウヨなら、いくらでも罪を着せられると考えたのではないか。

いったいネトウヨとは何だろう。能登ウヨもまた、ネトウヨ同様に定義曖昧な存在であり、自らの気に入らない相手を恣意的に差別するため用いられた。「あいつは能登ウヨである。能登半島の復興を邪魔している。我々の活動こそ正義である」といったところだ。もちろん反論は許されず、相手に人権などないとばかりに攻撃が扇動された。

ネトウヨと、ネトウヨから派生した能登ウヨだけではない。復興といえば、原発事故に関連した原子力ムラ、カタカナ表記「フクシマ」といったレッテル貼りが横行した。最近の流行り言葉と蔑視の例では、オタク、チー牛などといったものもある。

これらの多くを徳永氏だけでなく立憲民主党、共産党、れいわ新撰組の界隈が好んで連呼している。また、大衆化した反カルトが差別主義者の巣窟になり、彼らを統一教会にまつわる話題で左派リベラル政党が利用して政局を左右させたのは以下の記事で説明したとおりだ。有田芳生氏に至っては、選挙戦で自治体・教団ともに無関係な土地に「統一教会の聖地」と訳の分からないことを口走っている。

いま差別は左派リベラルが生産しているのである。

反差別団体の欺瞞

しばきと刺青とは何だったのか

差別主義者への「しばき」を標榜する反差別団体だけでなく、「法律しばき」を掲げた弁護士がいる。しばきとは「棒などでたたくこと」「強く叩くこと」を意味し、暴力的な実力行使を表す言葉だ。つまり差別主義者を痛い目に遭わせ、暴力的に排除するといった意味なのだろう。差別主義者は非合法な手段を講じられてもしかたない存在で、人権が及ばない存在と位置付けているからできることである。

以降、

・ネトウヨ概念の拡大
・大衆化による票田化
・左派リベラルとは差別酔いと正義酔い

続きはnoteにて。


編集部より:この記事は加藤文宏氏のnote 2025年5月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は加藤文宏氏のnoteをご覧ください。