OTC類似薬の保険適用見直しに共産党&日本医師会が一丸で反対へ

OTC類似薬(※市販薬と同等成分の処方薬)の保険適用見直しを含む医療制度改革について、共産党や赤旗紙が徹底的に反対を表明し、日本医師会も正面から反発の姿勢を示しています。

強大な既得権勢力と、それに呼応する政党。論戦相手としては申し分ありません。私たちは今、まさに「真っ向勝負」の時を迎えています。

医療制度改革は、もはや避けて通れない国家的課題です。

湿布薬の大量処方、処方薬と同じ成分の市販薬を保険で買える歪んだ制度——
こうした非効率やモラルハザードを放置したまま、「医療の必要性」だけを錦の御旗にしていては、制度そのものが崩壊します。

もちろん、必要な医療を受けられなくなる人が出てはいけません。

だからこそ、改革の目的は「切り捨て」ではなく「持続可能性の確保」です。限られた財源と人材を本当に必要なところに再配分し、将来世代にも制度を引き継げるよう設計し直さなければなりません。

こうした改革を進めれば、自然と歳出が抑えられ、現役世代の社会保険料も軽減されていきます。

これは単なる「削減」ではありません。現役世代を圧迫する社会保険料という“見えない重税”に、初めてメスを入れる改革でもあります。

反対派は、常に“目の前の誰か”を盾にしてきます。「アトピーの人はどうするんだ」「お年寄りが困るではないか」——そうした声をすべて否定するつもりはありません。制度設計で必要なケースにはしっかり支えを用意するのは当然です。

しかし、その一方で「制度が破綻したらすべての人が困る」という現実からも、目をそらしてはならないのです。

相手は大きい。けれど、必要な改革から逃げるわけにはいきません。

維新が掲げてきた「徹底した歳出改革」「見える形での社会保険料引き下げ」は、この参院選においても我々の中核的な政策です。

変えるべきは“支え合いの構造”そのものであり、歪んだ制度に固執することではありません。

正々堂々と、論戦を挑みます。


編集部より:この記事は、前参議院議員・音喜多駿氏のブログ2025年6月15日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。