G7サミットの場で、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相が放った「これはイスラエルが我々全員のためにやっている汚れ仕事だ」という発言が波紋を広げています。イランへの空爆をめぐるこの発言は、単なる支持を超え、予防攻撃を正当化する姿勢をあらわにしたものです。
メルツ首相は、イランの体制を「死と破壊をもたらす政権」と断じ、イスラエルの軍事行動がその弱体化に寄与していると評価しました。さらに、「イスラエルには必要な兵器が不足しています。アメリカはそれを持っている」と述べ、米国の関与を促すような含みも持たせています。
フリードリヒ・メルツドイツ首相:「これはイスラエルが我々全員のために行っている汚い行為だ。我々はまた、世界に死と破壊をもたらしたこの政権、テヘランのムッラー政権の犠牲者でもある」
https://twitter.com/POLITICOEurope/status/1935005190958010544
速報:ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は本日、米国がイランにおけるイスラエルの軍事作戦への参加を検討しており、決定が差し迫っている可能性があると述べた。
この発言は、国際法上の自衛権の範囲を超える「予防攻撃」への支持と受け取られかねない。実際、イスラエルの攻撃ではイラン国内で200人以上の死者が報告されており、その多くが民間人とされる。それにもかかわらず、メルツ首相は「最大限の敬意を表する」と語り、軍事行動を称賛した。
外交的解決の余地が残されているとしながらも、メルツ首相の発言は、軍事力による現状変更を容認するメッセージとして国際社会に受け取られる可能性が高いです。G7の場で発せられたこの「支持」は、今後の中東情勢と国際秩序にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
2024年イスラエルを訪れたメルツ首相