ペットは人間より手間とお金がかかるかもしれない

Alena Okunkova/iStock

子犬のピノ君を飼い始めてから3ヶ月になります。いつもやんちゃで元気な子犬だと思って油断していたら、今週いきなり体調が悪化しました。初めて下痢と嘔吐が始まり、自宅のリビングルームが大変なことになりました。

初めてのことなので何をしたら良いかわからないのですが、取り敢えず心配なのでリビングルームのフローリングの床で朝まで添い寝して、寝不足のまま翌日は獣医さんに連れていきました。

細菌性の大腸炎という診断で抗生剤と下痢止めを出してもらい、翌日になってようやく症状が回復しました。

ドッグフードをマッシュして与えたり、動物病院で処方された薬を細かく砕いてチュールに混ぜて食べさせたり、部屋の掃除をしたりと、ワンコに振り回されました。

今回の動物病院の診察と薬の費用は9900円。保険に入っていますが、費用は人間並みかそれ以上かもしれません。

しかも人間と違って、言葉が通じませんから表情や動きを見て判断しなければなりません。体調が良いのか辛くて我慢しているのかさえわからず、何とも歯がゆい感じです。

ワンコを飼って分かったことは、犬の世話には人間以上に手間や費用がかかることがあるということです。

ドッグフードに乳酸菌のパウダーを入れて毎食与えるだけでも数千円はかかります。もっとグルメになってきたら食費だけで万単位です。

トイレシートは1日に10回近く交換しなければなりません。費用もかかりますが、それよりも交換する手間や汚れたシートをゴミにまとめて捨てるのも結構大変です。

床掃除も毎日しないと部屋の中が動物臭くなってしまいます。ワンコが反応して暴れるのでルンバを使うことができず、クイックルワイパーで掃除をするのが朝の日課になりました。

手間はかかりますが、無邪気に部屋の中を駆け回っているワンコを見るとナゼか許せてしまうのが不思議です。「犬沼」にはまってしまったのでしょうか?

旅行に行くときは毎回ペットホテル代、そしてこれからは寄生虫の薬を飲ませたり、去勢の手術をしたりとまだまだ色々手間と費用がかかりそうです。

習い事や塾に行って、私立の学校に通う人間に比べれれば費用は大したことないのかもしれませんが、言葉の通じない永遠の3歳児をお世話するのは人間より大変です。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年6月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。