国民民主・須藤元気氏が街頭演説と動画で「記者会見」を済ませてしまう

国民民主党から参院選比例代表に立候補予定の須藤元気氏は6月30日、東京都内で記者団の取材に応じ、過去に新型コロナワクチンについて「健康被害」などと繰り返し主張していたことを謝罪しました。

ワクチンが「全身に炎症を引き起こす」「日本だけが接種を続ける異常事態」などといった発言が非科学的であるとして批判されており、本人は「医療従事者に心からおわびする」と陳謝しました。

また、会見の場は記者会見というより街頭演説の延長のような形式で行われ、短時間で内容も不十分でした。発言も小声で、近くに寄らないと聞こえないという指摘もあり、「アリバイ作りのようだった」との声が上がっています。

また、須藤氏は「高校の同級生がワクチン接種後に亡くなった」として発言の動機を説明していましたが、ここにきて事実関係には疑問が呈されています。該当する死亡事例が確認されておらず、時系列の整合性もとれていないとの指摘があります。

国民民主党は同時にYouTubeで動画も公開しました。ちなみに、この動画では①須藤元気氏を国民民主党が公認した理由(庶民目線・選挙活動・政策への共感)②過去のワクチンに関する発言への懸念と反省、福田徹議員による科学的説明③国民民主党の「科学的根拠に基づく政策」へのこだわりといった内容で、須藤氏の原発や農薬などにたいする今までの主張には触れられていません。

一方で、須藤氏が過去に主張していた「反原発」や「MMT(現代貨幣理論)」などについては、今回の会見では一切言及がなく、これらの持論を封印した形での釈明に終始しました。

党の玉木代表は「科学的根拠に基づく発信を行うよう本人に伝えた」と述べましたが、須藤氏の過去の主張は、れいわ新選組や参政党に近いと見られており、今回の「会見」が国民民主党の信頼を損ねる要因になっているとの批判も出ています。

須藤元気氏Xより