参院選では参政党というインディーズ政党の躍進が話題となりましたが、選挙後も同党はいろいろと話題を提供していくれていますね。
たとえばこんなのとか。
【参考リンク】参政党・さや氏「出馬」手柄を取り合い 三橋貴明氏と池戸万作氏が場外戦!
いい年のオッサンがなにやってんだと思った人も多いはず。
そもそも「参政党のブレーン」って手柄として争うようなものなんですかね(苦笑)
でも、彼らバラマキ派には内ゲバせざるを得ない切実な事情があるんです。
いい年こいたオッサン同士が手柄(?)を奪い合わねばならない理由とはなにか。そもそも、ああいうトンデモ論ってどういう人たちが必要としているのか。
いい機会なのでまとめておきましょう。普段と違い、今回はキャリアのダークサイドがテーマです。
成功ゴールのないバラマキ界隈では内ゲバは必然である
なぜ彼らは内ゲバに走るのか。それはバラマキ派には、そもそも成功というゴールが存在しないからです。
たとえば「みんなでFIREしよう」というFIRE村の場合。そういう人たちが集まって、実際に成功する人たちが出現することで、村をより豊かで強固な街に盛り上げてくれます。
「キャリアアップしよう」というキャリア村も、「タワマン投資しよう」というタワマン村も同じです。ゴールできた成功者がどんどん増えることで界隈はより強く魅力的になり、さらなる参加者が集まってくるという正の循環が機能しています。
ところが、バラマキ派にはそれがただの一人も存在しません。当たり前ですが今の日本の惨状を見ても明らかなように、バラマキで豊かになることなどありえないからです。
日本は放漫財政で借金額は世界一にもかかわらず、国の豊かさは低下し続けていることからもそれは明らかですね。
【参考リンク】“国の借金”1323兆円余 過去最大を更新 財政状況一段と厳しく
【参考リンク】日本の1人当たりGDP、2年連続でOECD22位 韓国下回る=内閣府
バラマキ村の住人で豊かになった人は今まで誰もいないし、これからもゼロが確定しているわけです。
じゃあバラマキ村の村長たちがやってることは何なのかといえば、信者集めて小銭を巻き上げる信者ビジネスというのがその本質です。
ゴールに到達する成功者なんていないから、バラマキ村はいつまでたってもボロボロの貧民窟みたいな集落のまま。成功モデルがないからマトモな人間は寄ってこず、集まってくるのはアンテナの低い情報弱者くらい。
情報弱者=ほぼ経済的弱者なので、貧困ビジネスの一種といっていいでしょう。
しかも、村人はどんどん野垂れ死んだり洗脳が解けて離脱したりするからほっておくと減る一方です。
そうした環境で信者ビジネスを維持するには、より目立つ肩書で信者をかき集めつつ、自分の手元に囲い込む必要があります。
「同じ“バラマキ”というゴールに向かって皆で頑張ろうぜ!」ではなく「てめえ、俺のシマでなにやってんだ!?」となるのは当然なんですね。
ちなみに、この三橋という人物は、2000年代から節操のない情弱向けの本を量産してきた人間としてネット古参世代では有名ですね。
こうして並べてみると、中国、韓国崩壊本からバラマキ本と、見事に成功ゴールがそもそも存在しない信者ビジネスだったことがわかりますね。
情報弱者に刺さりやすいテーマで本出して、一定期間小銭巻き上げたら別のテーマに移動という、まさに焼き畑農業顔負けのビジネスモデルです。
とはいえ、バラマキの次はないでしょうから、本人も必死なんでしょう。
■
以降、
・ばらばらなゴールを抱えた参政党はいずれ分裂する
・人生が上手くいく人とダメな人はどこが違うのか
Q:「年収800万円あるのにマッチングが成立しません」
→A:「清水の舞台から飛び降りる覚悟で、〇〇を〇〇してみましょう」
Q:「ジョブ化とローテーションは両立しますか?」
→A:「長期的には転勤や職種転換は消えていくはずです」
雇用ニュースの深層
Q&Aも受付中、登録は以下から。
・夜間飛行(金曜配信予定)
編集部より:この記事は城繁幸氏のブログ「Joe’sLabo」2025年8月8日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はJoe’s Laboをご覧ください。