人生のリスクを高める「お酒と老い」

先週、ちょっとヒヤリとする出来事がありました。少し先のある日の夜の予定が時間とメンバーだけがスケジュール帳に入っていて、どこで何をする予定なのか記載が無く、思い出そうとしても全く思い出せないのです。

スケジュール帳に書いてあったメンバーに慌ててメッセージを送りわかった事は、少し前に集まって食事をしたときに、酔っ払いながら次の予定の日付だけを決めて、そのまま予定を入れたことを忘れていたという事実でした。

「酒は災の元」を実感する出来事です。

酒と並ぶもう一つの災いの元が「老い」です。

最近私の周りの友人で骨折する人が増えています。お会いすると足にギブスをはめていたり、手を包帯で固定しています。

私よりも若い人たちではありますが、年齢とともに骨ももろくなって、ちょっとしたことで怪我をしやすくなっているのではないかと思います。

若い頃と同じように活動していると、気持ちは若くても体が知らない間に昔とは変わってしまっていて思わぬダメージを受けたりするものです。

私が老いを実感するのは海外旅行です。

以前は夜行便で現地に向かい、到着した朝からフル活動するのが当たり前でした。でももうそんな無理も効かなくなってきたことを今月アメリカに行って実感しました。

お酒と老いという災いの元が掛け合わされるとそのリスクはさらに大きくなります。

お酒に関しては調子に乗って飲み過ぎないように注意するとともに、お酒は完全にはやめられませんが控えめにして、休肝日を増やす。

老いに対しても普段から体調管理を徹底し、体に過剰な負荷をかけないようにしていく。無理をしてでもやっていたことを、これからは無理をしないでゆとりを持たせる。

体の変化に対応して、気がつかないうちに高まっている自分のリスクを上手にマネージしようと思います。

miya227/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年9月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。