三重・四日市市の地下駐車場浸水被害は国交省が補償するの?

記録的な大雨によって三重県四日市市の地下駐車場が冠水し、274台もの車両が浸水する大規模被害となった。調査の過程で、防水扉(止水板)の故障が3年以上も放置されていた事実が明らかとなり、国土交通省の管理責任が問われている。

  • 9月12日の記録的豪雨で、四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」が冠水し、274台の車両が水没。
  • レッカーによる搬出作業が始まったが、費用は運営会社が負担し、補償の具体的見通しは立っていない。
  • 防水扉は2021年末に故障が報告されていたが、国土交通省と運営会社の間で修繕の責任分担が決まらず、約4年間放置されていた。
  • 国交省の三重河川国道事務所は「対応が遅れた」と謝罪。管理不備が被害拡大につながった可能性が高い。
  • 被害額は高級外車を含めて巨額に上る見込みで、補償の範囲や責任の所在(国交省か運営会社か)が今後の焦点となる。

四日市市の地下駐車場水没は、記録的豪雨という自然災害だけでなく、防水扉の故障を放置してきた国交省の怠慢も被害を深刻化させた。今後は所有者である国交省と運営会社の責任関係、補償の在り方が大きな争点となるだろう。

中野洋昌国土交通大臣 国交省HPより