本社カメラマンを厳重注意 「支持率下げてやる」発言―時事通信社
自民党本部で高市早苗総裁の取材待機中、報道陣の一部が「支持率下げてやる」などと発言した音声が収録され、インターネット上で拡散されたことについて、時事通信社は9日、映像センター写真部所属の男性カメラマンの発言であることを確認し、本人を厳重注意したことを発表した。
反省なんかしているわけがないでしょう。記者クラブ、特に政治部記者は自分たちがだれからも指図も批判もされない地位を守られた特権階級で、日本の政治は自分たちが動かしているのだ、と思っています。
たまたま本音がばれただけです。
不思議なことに石破さんがさんざん印象操作のような記事を書かれて、しかも発言していない辞任を記事や号外にしてばらまかれたときにニヤニヤしていた連中が、高市早苗がターゲットにされたとたんに、記者クラブの横暴だと大騒ぎしたのには乾いた笑いしかでてきません。
墜落事故の「搭乗員らしきもの」発言は謝罪したが…事実誤認は訂正しない防衛省の”二重基準”
問題の本質は特権階級化した記者クラブが他の媒体やフリーランスを排除することで取材機会をブラックボックス化して、中で当局や政治家と癒着していることです。
しかも記者クラブの記者は専門性が低いために、うわっつらの取材しかしないし、政治家や官僚に簡単に騙されます。
記者クラブの防衛担当記者に軍事報道はできない 大臣発言を検証もせずに報じる新聞メディア
少なくとも防衛記者クラブは内局や幕僚監部と癒着した飲み会をしたり、ビール券をばらまいていました。
防衛記者クラブの「台所事情」何とも厳しい実態 不要不急の支出、財政破綻の危機を迎えていた
毎度申し上げておりますが、記者クラブがあるのは日本だけです。かつては韓国にもありましたがまともな国なので廃止しました。一民間任意団体に過ぎない記者クラブが大臣会見を主催しているなんて、世界で日本だけでしょう。
多くの冤罪も記者クラブが検察、警察、裁判所とグルになっているからです。記者クラブは当局の批判をしない。警察の裏金問題なんてその典型ですが、当局の権力監視なんてしない。その代わりに当局からリークをもらって記事を書く。当然当局の意に沿うようなものになります。こうして容疑者=犯罪者として恣意的な記事が書かれます。
検事長と番記者が違法賭博をやっているわけですから、権力の監視なんかできません。しかもその時の記者の氏名すら公表されておらず、自浄作用は全くない。
以前、経済評論家の植草氏が盗撮で捕まった際、車のトランクからセーラー服が見つかったと報じられましたが、それは個人の趣味の範疇であり、事件とは関係ありません。植草氏の印象を悪くしようという印象操作です。
記者クラブを排除できないのは政治や行政がその方向で動くと、記者クラブにいやがらせの世論操作を目的とした「お礼参り」をされるからです。基本的にペンを持ったやくざ、羽織ゴロ、政治ゴロだからいつまでも政治と行政が記者クラブと手を切れない。
その一方で当局の都合悪い記事を書かないで恩を売るわけです。こうして癒着関係が続いているわけです。いわば国民の知る権利から当局を守る防波堤になっています。
その関係は上場企業と総会屋の関係と同じです。
総会屋の類がジャーナリズムを僭称して日本人の知る権利を阻害し、事実を歪めています。それが安倍晋三の政権も生んだ。記者クラブがジャーナリズムであれば統一教会との癒着を暴き、公文書の破棄や捏造、アベノミクスの欺瞞なども追及して安倍政権は短命に終わったでしょう。
新聞は消費税の低減税率という餌を与えられた狗ですから、政権の批判もできるわけがない。
これを機に、高市早苗が記者クラブを解体するのであれば歴史に名を残すと思いますが、できないでしょうね。
-時事通信社本社 同社HPより
■本日の市ヶ谷の噂■
陸幕は本来ミニミMk1の全調達数を賄えなかったためにMk3を約800丁調達し、ミニミ後継は別途検討するはずだった。他国ではミニミの射程の不足や、分隊で運ぶ弾薬の重量が問題となって、オートマチックの7.62ミリライフルを導入するなどしているが、そのような調査も検証もしないで、しれっとそのままMK3をMk1の後継として継続導入、との噂。
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Japan In Depthに寄稿しました。
海自P-1哨戒機、事実上の「調達中止」も?高騰コストと低稼働率の現実
https://japan-indepth.jp/?p=88936
来年度予算案における陸上自衛隊の第15師団と特殊作戦団の新設
https://japan-indepth.jp/?p=88956
2025年度陸自の戦力強化:装甲車両と小火器の最新調達リスト
https://japan-indepth.jp/?p=88960
失策を隠蔽し「大本営発表」繰り返す防衛省:自衛隊の予算を増やすべきか
https://japan-indepth.jp/?p=88343
虚偽報道問題から考える記者クラブの存在意義
https://japan-indepth.jp/?p=88339
失策を隠蔽し「大本営発表」繰り返す防衛省:自衛隊の予算を増やすべきか
https://japan-indepth.jp/?p=88343
P-1哨戒機の高コストと低稼働率:会計検査院報告が示す課題
https://japan-indepth.jp/?p=88306
会計検査院P-1報告書を読む その1
https://japan-indepth.jp/?p=88204
会計検査院P-1報告書を読む その2
https://japan-indepth.jp/?p=88215
会計検査院P-1報告書を読む その3
https://japan-indepth.jp/?p=88221
会計検査院P-1報告書を読む その4
https://japan-indepth.jp/?p=88227
P-1哨戒機失敗の本質
https://japan-indepth.jp/?p=88057
陸自に砲兵装備開発と運用能力はあるのか:19式装輪自走155mm榴弾砲は失敗作。
https://japan-indepth.jp/?p=88027
自衛隊のヒートマネジメントは遅れている
https://japan-indepth.jp/?p=87990
防衛大臣記者会見|令和7年06月13日(金)で質問しました。
https://www.youtube.com/watch?v=BX64YTsuBIU
12日の陸幕長、空幕長会見で質問しました。
6月12日陸幕長会見での質問。
https://www.youtube.com/watch?v=6yUSZHIIYls
空幕長会見2025年6月12日
https://www.youtube.com/watch?v=kNHiSikwqqs
Note に有料記事を掲載しました。
内張り装甲とスポールライナーの区別がつかなかった防衛省とJSF君
https://note.com/kiyotani/n/n5f35d980fc82
東洋経済オンラインに寄稿しました。
墜落事故の「搭乗員らしきもの」発言は謝罪したが…事実誤認は訂正しない防衛省の”二重基準”
財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
防衛(参考資料)
財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
防衛(参考資料)
編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2025年10月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。