津軽海峡を渡り下北半島へ。大間のマグロ堪能す。

いきなりのメシテロで失礼します。

函館に来ています。名物「函館朝市」でマグロとイクラの2色丼を頂いたあと、函館駅からバスに乗り、函館フェリーターミナルに向かいました。

あ、函館でイカを食べることができなかったので朝市で「いかめし」もゲットしました。家に帰ってからゆっくり頂くことにします。

私はこれまで何度も陸路で北海道と本州の間を行き来したことがありますが、すべて鉄道での移動でした。今回ははじめて津軽海峡を海路で渡ります。

今回乗船するのは「大函(だいかん)丸」。下北半島の大間と函館を結ぶ船です。両者の頭文字を取ってこの名がつけられました。青森市の青森フェリーターミナルまで向かう船もあるのですが、大間までの航路は本州と北海道の間を最短、1時間半で結びます。下北半島の北部は県庁の青森や八戸などの県内の都市に向かうより函館に向かう方が早く着きます。北海道との結びつきが強い地域です。

船にはオープンデッキがあって外に出て景色を楽しむことができます。寒い冬はこんなとこにはとてもいられないんでしょうが、この日は天気も良く、潮風を感じながら津軽海峡の景色を楽しむことができました。

函館のシンボル、函館山が徐々に小さくなっていきます。海から函館山を見るのはこれが初めてです。

海は思ったよりも青かったです。津軽海峡ってもっと寒々とした感じで暗いイメージだったんですが、いい意味で裏切られました。

時折波しぶきが頬にあたるのを感じます。

海の景色を楽しんでいたらあっという間に90分が経過、対岸の青森県、大間フェリーターミナルに到着しました。下北半島って本州から見たら最果ての地なんですが、北海道から渡ったらとても近いです。

さて、ここからの移動手段なんですが、バスはありますが非常に本数が少ないです。実は大間にはオリックスレンタカーの事務所があって、レンタカーを借りることができるんです。フェリーで来た観光客の需要を見込んでのことでしょうがまさに下北半島観光の強い味方。お世話になることにします。

大間のシンボル、一本釣りのオブジェ。

フェリーターミナルから10分ほど車を走らせてやってきたのは大間崎。ここが本州最北端の地です。最果てってあまり人がいないような印象を持つのですが、そこは観光地、それなりに人がいます。実は7年前に息子とここに来たことがあるのですが、夏休みということもあって人が大量に押し寄せていて、名物、マグロの店はどこも大行列でマグロを食べるのを断念したのでした。

今回またマグロを食べ逃してなるものかと、早めに店に入ることにしました。Google Mapで評価の高かった海峡荘さんに無事チェックイン!

思えば朝もマグロ食べたんだった。

頂いたのは赤身丼!丼いっぱいに大間産のマグロが乗っかります。実は大間沖のマグロの旬は9月中旬から12月下旬まで。冷凍でではない生マグロが食べられるのはこの時期だけなんです。いや、この時期に来られて本当に良かった。7年前のリベンジ以上のお返しがあったと思います。正月に億の単位で競り落とされる生マグロは大間のマグロのシーズン最終盤で釣れたマグロのようです。

こんな景色を楽しめる津軽半島シーサイドドライブ。

マグロを堪能したあとは東に向かって車を走らせます。大間町と下北半島最大の町、むつ市の間にある村、風間浦村は本州最果ての温泉地で村の中心、下風呂地区には温泉街も広がります。

私は大間に近い桑畑温泉「湯ん湯ん」にお世話になりました。小さいながらも露天風呂もあります。ほのかに硫黄の香りのする湯に浸かりながら津軽海峡の絶景も楽しめる。気分を爽快にさせてくれ、嫌なことを忘れさせてくれる温泉です。

湯ん湯んのロビーから眺める津軽海峡。
この景色を露天風呂からも楽しめます。

ひとっ風呂浴びたあとはむつ市内へ。こんなきれいな景色を眺められる場所に向かいますが、この場所については次回のブログでご紹介したいと思います。


編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年10月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。