国民・玉木雄一郎代表の「巧遅は拙速に如かず」

【首相指名選挙、21日実施の方針変わらず 野党が議運委欠席=自民】

[東京 16日 ロイター] – 石破茂首相の後継を選ぶ首相指名選挙の日程を決めるため16日に予定されていた衆院議院運営委員会理事会は野党側の欠席で開催できなかった。自民党側は21日に首相指名選挙を行う方針は変わらないと記者団に話した。
林官房長官は15日、衆参両院の議運委に対して21日の臨時国会召集日程を伝達した。通例であれば召集日に首相指名選挙が実施されるが、議運幹部によると、野党側が政党間で協議を続けているなどの理由でまだ応じていない。
(2025/10/16 ロイター)

一昨日に引き続き、昨日の議運でも立民等によるサボタージュ発動。

高市を阻止するための多数派工作がまとまってないからと議運を欠席して議運を開かせないようにして時間稼ぎ。

なお一昨日は国民民主党が玉木の指示により日程の話を持ち帰るからと実質時間稼ぎをしていました。

結果的に立民と共闘して日程闘争している形になっているのが玉木クオリティですね。

国民民主党は榛葉幹事長が参議院で野党で確固たる議席数を持っている政党がなく、共産やれ新とまで組まなければならなくなるがそれで話をまとめるの無理でしょと。

立民との連立は茨の道だってことを指摘しています。

国民民主党の支持母体の連合が旧総評系の影響力が強くどうしたって反日左翼思想に流れてしまう事情もあって自民党とは連立を組めません。

国民民主党が真に政策を実現しようと思ったら旧同盟系を連合から離脱させる必要があると思います。

ですが連合がこれまで組合から巻き上げて貯め込んできた膨大なお金とかもありますから玉木雄一郎代表の力量ではそのような事をする事はできないでしょう。

なので自分が現状で総理になれるとすれば立民と手を組んで共に民主党として動く必要があるでしょう。

玉木雄一郎代表の方も総理になりたい欲で相当揺れているようで立民や公明らと交渉を未練がましく続け、そのための国会の日程を遅らせている状態になっています。

結果的に立憲民主党の日程闘争に協力して時間を無駄に使っているような状態です。

玉木雄一郎としては自民や立民だけでなく公明党とも交渉を続けているので、それぞれからより好条件を引き出そうとしていたのでしょう。

そうしていたら維新が自分達の政策の一部の実現と引き換えに自民と連携する話が本格化しはじめてしまい、先を越されてしまったので玉木雄一郎代表は維新を腐したりしているのでしょう。

榛葉幹事長は記者会見で判断基準を明示してここからはダメっていう線もわかるようにしてくれているのですが、玉木雄一郎代表はそうした助け船を理解しようとしなくて、これまでもフラフラしては結局は得られるものがより少なくなるオチに繋がっています。

フラフラが許されるのは「競争相手がいない場合」だけなのですがスケベ心が制御できないとどうしてもフラフラしたくなってしまうのかもしれません。

【「二枚舌みたいで残念だ」国民・玉木代表が維新の自民との連立に向けた動きに不快感 きょうは公明党と党首会談へ】
(2025/10/16 FNN)

【公明と国民民主が接近、「野党として政策実現」で思惑一致…自民と全面対決しきれない点も同じ構図】
(2025/10/17 読売新聞)

一部抜粋します。

「国民民主とは団結し、連携を取りながら政策実現を図っていくと約束した」

公明の斉藤代表は16日の国民民主の玉木代表との会談後、記者団にこう述べ、政治改革や減税、教育などの分野で連携を強化していく考えを示した。玉木氏も記者団に「政策面含め、連携することで合意した」と語った。

玉木雄一郎代表は維新に恨み言を言ったり挙げ句公明党にもすり寄る始末で、榛葉幹事長は線を引いていましたが、玉木代表の方は立民、公明、民民の連携も考えていたのでしょう。

でもこれだと榛葉幹事長の言うとおり共産党、れいわ新選組らの協力も得る必要が出るため国民民主党にとっては確実に致命傷になるでしょう。

そもそも国民民主党が大きく議席を増やすことに成功できたのは、岸田文雄が自分の権力を絶対のものにしようと始めた自民党内の党内右派粛正、左派純化路線、反安倍路線から霞ヶ関ファーストの政治への転換、これらによって逃げ出した票の多くが国民民主党に流れた事によるところ大であるとブログ主は考えています。

ですので公明党や立憲民主党に近づいているという印象を有権者に持たせるとそれだけで相当に票が逃げる可能性があります。

この点でもっとわかりやすいサンプルは参政党です。

自民から逃げ出した票をかなり取り込みました。

高市早苗総裁誕生となってこれまでの岸破政権で他へ逃げた現役世代や保守層からの期待は殊の外大きいようです。

特に保守政策への回帰が強く期待される状況になっており今や参政党が話題の中心になることはなくなって空気状態です。

今さら言ってももう手遅れですが、玉木雄一郎代表は中途半端に欲をかいてはかえって失敗するそういう事を繰り返しています。

21日の首班指名を実行する日程を決めるのを先送りさせ、翌日には欠席する事で議運を開かせないようにしてさらに時間稼ぎ。

その挙げ句が維新に恨み言。

情けない話です。

玉木雄一郎代表 国民民主HPより


編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2025年10月17日のエントリーより転載させていただきました。