社会民主党(社民党)は、前身の 日本社会党 結成から80年の節目を迎えた2日、衆議院議員の 新垣邦男議員(沖縄2区選出)が同党に離党の意向を伝えたことが明らかになった。
- 新垣邦男衆議院議員が11月2日、沖縄県宜野湾市内で記者会見し、社民党に対して離党の意向を伝えたことを明らかにした。
- 新垣議員は、10月31日に社民党党首の 福島瑞穂 氏宛てに離党届を郵送で提出したという。
- 離党届が郵送されたものの、社民党側ではまだ正式には受理されていないという。
- 離党の理由として、新垣氏は「党勢拡大を目指してきたが、党内で意見が合わない状況が続いた」と説明している。社民党内での躍進ビジョンと現実との乖離を背景に挙げた。
- 社民党沖縄県連は、3日になって那覇市内で記者会見を開き、新垣議員に離党を思いとどまるよう求める方針を述べた。
- 沖縄県連側は、福島党首の参院比例から衆院出馬構想に対して党県連として支持しない姿勢を示しており、党本部と沖縄県連の認識のずれも浮上している。
- 新垣議員が離党すれば、社民党は衆議院における唯一の議席を失うことになる。
- その結果、社民党の国会議員は参議院議員の福島瑞穂氏と ラサール石井氏(ともに参院議員)の2人だけになる可能性が高い。
- 今回の離党表明は、「80年の節目」である社民党の歴史的な区切りと重なり、党の存在意義と将来戦略が問われる契機となっている。
新垣邦男氏の離党意向の表明は、社民党にとって衆院議員を失うだけでなく、党勢再構築や党内統制における課題を浮き彫りにするものだ。党の歴史的節目において、社民党は参議院2人の議員に縮小する可能性が高まり、今後は政党としての存在意義・戦略を再検討せざるをえない局面に直面している。
社民党に残った国会議員は二人 福島みずほ党首Xより