Xが投稿者の位置情報を表示する機能を導入したことで、政治的影響力の大きいアカウントの実態が次々と明らかになり、SNS上で大きな混乱が起きている。著名・匿名にかかわらず、それらのアカウントが日本外から投稿していた指摘が相次ぎ、情報戦の広がりが浮き彫りになった。
中国に帰ったはずの宋文洲さん
普通に日本にいた pic.twitter.com/rGqmEoftBQ— ホットケーキくん(ペーパーハウス チャンネル) (@hotcake_kun_) November 23, 2025
上野千鶴子女史、爆散する pic.twitter.com/2wQ3NaNLWW
— ゆな先生 (@JapanTank) November 23, 2025
意外にも、Xにおける主要な親中共系の民間情報発信アカウント(パンダハガー)、1件をのぞいてほぼすべて日本でアカウント作ってて大部分はスマホ端末っぽい。みんな志願兵なんか pic.twitter.com/N98N5Bg9sf
— 安田峰俊 2/7刊『民族がわかれば中国がわかる』中公ラクレ (@YSD0118) November 23, 2025
「琉球独立」でアカウントを検索してどこの国からアクセスしてるか見てみる。中国の工作員だらけじゃねぇか・・・。 pic.twitter.com/6nPESHlkuL
— (@komukaepapa) November 23, 2025
Xが投稿者の所在地や設定履歴を公開
- 22日、Xは所在地、アカウント開設日、ユーザー名変更回数、アプリのダウンロード地域を第三者が閲覧できるようにした。
- 所在地はIPアドレスなどから推定し、VPNの使用有無も表示される。
- 透明性向上を掲げたが、実際には「身元暴露」をめぐる騒動が拡大した。
表示機能は誤差や混乱も招く
- サーバー所在地やVPN経由で実際の位置がずれるケースが多く、誤表示の指摘が続出した。
- 中国からの投稿が「なぜか中国表示のまま」の例もあり、工作活動との関連を疑う声が広がった。
- Xは混乱を受け、一部の表示機能を停止した。
米機関は以前からSNSでの工作に警鐘
- GAO(米政府監査院)は外国勢力が生成AIを使い誤情報作戦を展開していると2024年に警告。
- NATO(北大西洋条約機構)もXを「親ロシア派コンテンツの主要ハブ」と指摘。
- Xでは以前から偽アカウントによる選挙介入が問題視されてきた。
参照:Xで投稿者の位置特定可能に 米国外から発信のMAGA派アカウントも 日経新聞
所在地表示機能は透明性向上を目的としながら、政治工作が疑われるアカウントの実態を暴き出し、SNSの情報空間に大きな衝撃を与えた。誤表示や混乱を抱えつつ、各国が懸念してきた世論操作が可視化されつつあり、Xの「投稿者の所在地公開」めぐる議論はさらに深まりそうだ。

イーロン・マスク fatido/iStock






