横須賀で行われた日米共同訓練をめぐり、共同通信が配信した記事のタイトルが「誤解を招く」として批判を浴びている。実際には事故ではなく、放射性物質が付着した場合を想定した訓練だった。
- 共同通信は「手に放射性物質が付着、日米訓練-横須賀、原子力空母の乗組員」とのタイトルで記事を配信した。
- タイトルだけを見ると、実際に放射性物質が付着する事案が発生したかのように読める。
- しかし実態は、原子力空母の運用を想定し、放射性物質が付着した場合の対応を確認する訓練である。
- 訓練は日米が合同で実施した想定訓練で、実際の放射性物質の漏洩や被ばく事故は起きていない。
- 防護や除染手順を確認するのが目的で、現実のトラブルを示すものではない。
- 他社の多くは、見出しや冒頭で「想定訓練」であることを明記して報じている。
- タイトルに「想定」や「訓練内容」であることが書かれておらず、ミスリードを誘うとの指摘が相次いだ。
- 見出しだけが拡散されやすいSNS時代において、誤解を招く表現は悪質だとの声が出ている。
- 通信社としての影響力を考えれば、事実関係を端折らない姿勢が欠けているとの批判が強い。
今回の問題は訓練の内容ではなく、共同通信のタイトル表現にある。事故が起きたかのような印象を与える見出しは、不要な不安を生みかねない。強い拡散力を持つ通信社だからこそ、前提条件を省かず、正確で誤解のない表現が求められている。
共同通信12月18日の記事