noteで旅行記事を書き始めて4年1ヶ月になります。毎年、この時期になると今年最も読まれた記事などのレポートが来ます。ダッシュボードでもチェックしているので知ってはいるのですが、今後の創作の励みになります。
例年ですと、その年に書いた記事の中で最も読まれた記事が1位になるのですが、今年は違っていました。上位3記事のうち2つは昨年書いた記事。今年書いた記事は大バズりしたものはなかったので、それも多少影響したとは思いますが、例年にはない傾向です。今回はその理由を探りつつ、上位記事となった場所の旅の思い出を語ってみたいと思います。
【1位】 502 【鎌倉】江ノ電「勝手踏切」のはなし。
【年間3264PV】
今年最も読まれたのは、鎌倉を走る江ノ島電鉄の「勝手踏切」の記事でした。極楽寺から七里ガ浜駅まで沿線を徒歩で歩きつつ、住民が自宅などに入るために勝手に設置した踏切を見て歩くという、マニアックの極みといった記事でした。
勝手踏切の一例。道路から家の裏口に入るために線路脇の柵が途切れていて出入りできるようになっています。
せっかく観光地、鎌倉まで来て何見に来てんねん、という記事ですが、私が記事を書いている先のひとつでもある「旅色」の編集長から、こういった視点の記事はなかなかなく、読んでいて面白いと評価をいただきました。
アゴラの方の記事もnoteの記事が転載されたものです。
また、マニアックな記事であることをが功を奏し、「江ノ電 勝手踏切」とググるとわたしのnoteが上位に来て、Copilotにも拾われるようになりました。ダッシュボードを確認していて「なんでこの記事よく見てもらえるんだろ?」と思っていたらこういった露出が増えたことが理由でした。SSOとか意識していなかったんですが、やっぱり大事なんだと改めて思いました。
【2位】 493 南房総・東京湾に延びる「あの桟橋」を訪ねる
【年間3002PV】
2位になったのは、千葉県南房総市に浮かぶ小さな桟橋「原岡桟橋」の記事でした。大正時代に造られ当時はここで魚の水揚げが行われていましたが、廃止された以後もそのまま残されています。他には何もない場所にまっすぐ海に伸びる桟橋が印象的でこれが郷愁を誘うのか口コミが広がって観光客が集まるスポットになりました。わたしはまだ見ていませんが、天気のいい日は富士山や、夕焼けも見られるそうです。
原岡桟橋
2024年10月にあげた記事で、11月までのPVは400程度しかありませんでした。ここ1ヶ月で爆発的に閲覧が増えたのですが、それは最近、NHK「ドキュメント72時間」でここを取り上げた番組がリバイバル放送されたから。
関東地方だけの放送だったようですが、その直後から爆発的に閲覧が増えました。テレビの威力ってすごい。「72時間 原岡桟橋」とググるとわたしのnoteが2番目に出てくるのも閲覧が増えた理由だったようです。
【3位】 536 千葉のローカル鉄道③ 一部廃線が決まった関東きってのローカル線久留里線を行く
【年間2655PV】
3位は千葉県木更津市と君津市を走るJR久留里線の乗車記がランクインしました。この記事は事情があって一時公開をやめていたのですが堂々の3位ランクイン。わたしのnoteは鉄道記事が多いので読者も鉄道好きの方が多く、これが上位に入った理由だったのかもしれません。この記事は検索で上位に入るわけではないようなので、外的要因のない状態でPVを獲得したNo.1の記事だったようです。
上総亀山駅に停車する久留里線列車。
木更津駅と上総亀山駅を結ぶJR久留里線はJR東日本きっての閑散路線。久留里駅から上総亀山駅の間は廃止してバス転換することで調整が進められています。終点の上総亀山駅は訪問したのが正月だったので鉄道ファンが多く訪れていましたが、普段はほとんどだれも乗らない閑散とした駅のようです。周囲はなにもなく、これでは廃線は免れないかな、というのが率直な気持ち。地域のニーズにあった輸送体系を築いてほしいなと願うばかりです。
【スキ1位】552 異動のストレスを猫に癒してもらう~福岡県・相島へ
年間で頂いた「スキ」の数の1位を獲得したのはこちらの記事でした。今年は人事異動が2回あり、2月から半年間福岡にいたのですが、赴任直後は業務のやり方が変わってストレスを感じていました。その時訪ねたのが福岡県新宮町の相島。全国的にも「猫の島」として知られている場所です。
番犬ならぬ、番猫。ひなたぼっこする猫が愛らしい。
人口215人の島に猫は200頭。ほぼ人と同じ数だけ猫が降り、道を歩けば猫に出会います。みんな人慣れしていて向こうから寄ってきてくれます。いたずらして困ることもありますが、猫は存在だけで癒しを与えてくれる存在。数時間の滞在でしたが仕事の疲れをいやしてもらい、リフレッシュして月曜からの仕事に臨むことができました。
おわりに
(2年前に書いたこちらの記事も紅葉シーズンに上位に来ました。)
今年の上位に来た記事は、AIに拾われたり、検索で上位に来たり、テレビの影響で見てもらえる機会が増えたりと、外的要因によるものが多くありました。
意図したわけではないのですが、わたしの記事が固定の読者だけでなく、一般の方にも読まれ、その観光地の情報収集に役立ったとしたらこんないいことはないと思います。来年も少しでも皆さんの旅行の役に立つような情報を発信し続けていけたらいいなと思いました。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年12月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。