日テレ記者のカラオケボックスでのわいせつ行為をNHK記者が撮影?

ことし7月、警視庁記者クラブに所属する複数の記者が参加した送別会後の二次会(カラオケ)で、深刻な不祥事が起きた。

日本テレビの男性記者が泥酔状態で下半身を露出し、同席していた東京新聞の女性記者とされる人物とわいせつな行為に及んだとされる。周囲がこれをはやし立て、さらにNHKの記者がその様子をスマートフォンで動画撮影していたとの情報もある。動画は参加者以外にも拡散され、問題が表面化した。

参照:《警視庁記者クラブが騒然》日テレの男性記者と女性記者がカラオケBOXで行為に及び、NHK記者が動画撮影 動画が拡散するも、女性記者は「泥酔していて記憶がない」 女性セブンプラス

  • 問題が起きたのは、送別会後に行われたカラオケでの二次会で、日本テレビの男性記者が泥酔状態となり、下半身を露出したとされ、同席していた女性記者と、わいせつな行為に及んだとの報道がある。
  • 泥酔状態での性行為は許されないという論理は、これまでメディア自身が強く主張してきた規範であり、その基準を当てはめるなら、当事者の説明や後日の釈明にかかわらず、極めて重い評価が下されるはずである。
  • 周囲の記者がこれをはやし立てる状況となり、さらにNHKの記者が、その様子をスマートフォンで動画撮影していたとされる。

  • 撮影された動画は会の参加者以外も目にする状況となり、内輪の出来事にとどまらず問題が表面化した。
  • 日テレの男性記者と、女性記者とされる人物はいずれも「泥酔していて当日の記憶がない」と周囲に説明しているという。
  • 日本テレビは「記者は意識がない状態で、他の出席者が不適切な行為に及んだ可能性がある」とし、本人が自らの意思で関与した事実や、動画の撮影・流出への関与は確認されていないと回答した。
  • 一方で、酒席で記憶を失うほど泥酔し、下着姿で寝ていた点については、報道機関の記者として著しく自覚を欠いているとして厳重注意を行ったのみとしている。
  • NHKは「私的な会合」であることを理由に詳細な説明を避けつつ、「動画は削除済みで流出はない」「不適切な言動はなかった」としている。

  • 記者はあくまで私企業の社員であり、私的行為は一定程度免責されるという立場を取るのであれば、これまで行ってきた私的発言やオフレコ発言への過剰な糾弾との整合性が問われる。
  • 本件は単なる酒席トラブルではなく、報道機関が取材対象に求めてきた基準を自らにも適用できるのか、というメディア倫理そのものの問題と言える。

私的な飲み会での出来事であったとしても、報道機関の記者という立場上、社名が公になることで企業リスクや社会的信頼への影響は避けられない。「記憶がない」「私的会合」という説明で済ませる姿勢に対し、世間や同業者からは厳しい目が向けられており、メディア各社にはより高い説明責任が求められている。