日本はドカ雪、北米の東部でも大寒波。共に共通するのは温暖化。温暖化がなぜ寒い冬につながるのか、そのメカニズムは1,2行では説明できませんが、基本は冷たいモノと暖かいモノがぶつかった時に起きる現象ですよね。日本の場合は暖流が日本海に流れ大量の水蒸気を発生させ、これがシベリアからの高気圧とぶつかります。アメリカ東部の場合はメキシコ湾流が北上し北極の冷たい風とぶつかります。これが温暖化に伴って極端に作用するようになるのでしょう。つまり今後も夏は激暑、冬はドカ雪が当たり前になるのかもしれません。温暖化はそう簡単には止まりません。自然との闘いですから対処療法は出来ても根本を変えるのは非常に難しいと思います。
では今週のつぶやきをお送りします。
節目の変化、「シエスタ相場」になるか?
私のマネーに対する感性は鈍感ではないと信じており、昨年終わりから「年明けには気をつけたい」と何度か申し上げていたと思います。その中で見たのは金相場の異様なまでの上げ方。そしてその兄弟である銀は経験したことがないような激しい相場つきを見せました。私も指標の画面を見ながら「狂っている!」と何度もつぶやきました。チャートを見れば典型的なクライマックスであることは重々承知しており、手持ちの金と銀関連投資をいつ売却するか、その盛り上がりが最高潮になるタイミング、つまり午前2時ごろに踊り疲れるその時を見計らっていました。私にはそれが今週の月曜日だったのです。そこで一気に売りまくったのであります。
ただ、節目の変化はそれだけではないのです。ダウもナスダックも日経平均も上値の壁を越えられなくなってしまったのです。重要な局面だと思います。今週はハイテク大手の決算が続きましたがさっぱりでした。特にマイクロソフトは悪役でした。先日も書きましたが投資家は腹一杯なのです。だから貪欲に銘柄探しをするというよりシエスタ(午後の昼寝)の時間だと考えています。日経平均は53000円台で決して悪くない位置ですが騰落率が酷すぎて一部の半導体銘柄などに集中してしまい、多くの銘柄は下げるか、動意が無くなっているというのがより的を得た現状かもしれません。
今日、FRB議長にケビン ウォーシュ氏が指名されました。4人の中で下馬評としては本命ではありませんでした。トランプ氏とも関係は一番薄い方だと思います。その彼がどんな采配を振るうのか手腕を見たいと思いますが、金利はトランプ氏が思うようには下がらないはずです。最終的にはFOMCは12名の投票者による多数決だからです。パウエル氏は理事に残る気がします。残ることでトランプ氏の好きにさせない抗戦をしたいでしょう。つまりアメリカからも浮いたようなネタが少なくなってきたと言えそうです。
選挙戦中盤
皆さん、選挙の話はお好きだと思います。ある意味、無責任に放言できるからかもしれません。酒のつまみにもなります。報道各社の予想が出てきました。個人的には自民が強く出すぎていると思いますが、どちらかといえば中道の敵失と言ったほうが良いのでしょう。仮に中道が大敗すれば野田さんは辞めざるを得なくなるでしょう。公明は駒がないので斉藤さんは残るのでしょうけど。あと「こりゃ酷いなぁ」と思うのがれいわの大石あきこ氏。以前、テレビに出ているのを見たのですが、出しゃばりすぎ。私は2度と見たくないです。場の空気も読まないし、自己主張のみ。山本太郎氏も内心「れいわ新選組が壊れるのではないか」とドキドキしているのではないかと思います。
なんだかんだ言いながらも気になるのは食品にかかる消費税の行方。本件については先日のブログで私見を述べていますのでこれ以上深く立ち入りませんが、仮に自民が大勝し、高市氏が時限だろうが食品の消費税に手をつければそれはパンドラの箱になるでしょう。一部からは「本当にやる気?」という疑問も呈されています。「検討したけどやらない」というかもしれません。その時は全方向から大ブーイングとなるでしょう。私は消費税をいじる手段が許されるならもっと賢い方法はあると思うのです。だけど「わかりやすいYES-NOゲーム」に高市さんは参戦してしまったのです。これは申し訳ないけれど個人的には評価できないのであります。
海外のメディアは今回の選挙で各党の違いがよくわからないと報じているようです。私もよくわからないです。戦国時代に徳川と豊臣方が戦った際に戦国武将は「おまえはどっちにつく?こっちが勝ちそうだからこっちにしようか?」だったあのポリシーレスの歴史と被るのです。政治とはポリシーでありますが、それがレスになるのです。政治をしているようで政治じゃなくて単なるイス取りゲームでそのプロセスで声高に叫ぶ議員の街頭演説に対して「結局、何?」という気がしてなりません。せっかく若者に政治への参加意欲がわいてきたのですからそれを育んでもらいたいものです。
なぜ日本は二極化するか、<補講>
昨日「日本が迎える本格的経済格差」と題したブログを書かせていただいたのですが、なぜ二極化するのかわからないという声もあるようなのでその点を補いたいと思います。いみじくも私は冒頭に「北米に35年住んで経済格差の広がりを時間と共に肌身で感じてきました」と述べています。実はこれが日本にも経済格差が生じるであろう答えなのです。ずばり資本主義であります。
ご承知の通り北米では教育や素質がある人達が貪欲に自己利益を極大化させるためにチャレンジし、成功への道を探ります。ごく一部の強い情熱家が資本主義の激しい戦いの中で生き残り競争をする中で所属する多くの従業員たちはその観客であり応援団とも言えるのです。「おれはCEOを絶対に支持するぞ!だから分け前も少し弾んでくれよ」と。日本は資本主義だけど独特の社会主義的思想も持ち合わせていました。ですが、日本でも北米型の資本主義化が着実に進み、「皆平等意識」は薄れています。今時組合活動に一生懸命な人は少ないし、ストライキだってほとんど聞きません。従業員は会社の経営と共に生きるようになったのです。まぁ呉越同舟とも言えるでしょう。
つまり社会の勝ち抜き競争がより激しさを増したのです。昔は高卒で大工になっても飲食業を開業してもそれなりに成功するチャンスはあったのです。今では完全に枠組みに抑え込まれ、勝てるのはほんのわずかの幸運な経営者だけなのです。これは資本主義が持つ弱点ともいえますが、今、それに代わる新たな思想体系は生まれていません。つまりロシア革命のような体制転換もできないのです。よって北米で起きている二極化は日本でも既に起きつつあり、それはより深化するのです。特に日本の場合消費大国ですからこれが縮むリスクを抱えているとも言えます。当地では外食の価格は高いですが、そもそもそんな外食はしないのです。多くの人はおいしいものは誕生日とサンクスギビングとクリスマス、あといつ食べたかな、というぐらいの意識の相違があり、日本に行くたびに「消費意欲がすごいよな、日本は」と思わずにはいられないのです。これは今後は続けられない気がします。
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後記
魔の12月と1月からようやく抜け出すところです。この2カ月、自分の予定はほぼ入れられず、買い物にもめったに行けず、さっき冷蔵庫を開けたらほぼ食べつくし、梨が一つとオートミール用のソイミルクがあるだけでした。忙しくさせる理由はクリスマス会、忘年会、新年会、賀詞交換会…といったソーシャルイベントが多い上に年度末で決算や予算、源泉徴収票作成、春のマリーナの契約更改などすべてがこの時期に重なるのです。また人は年々忙しくなるように出来ています。ITやらAIの時代になると本来は楽になるはずが真逆でどんどん忙しくなる、これ、同意してくださる方、いらっしゃると思います。頭で考えた効率化の進化は自分をより苦しめる、ともいえるのです。おかしな現象です。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2026年1月31日の記事より転載させていただきました。