選挙とは「最もマシなもの」を選ぶ有権者の権利

衆議院選挙の投票が今週末に迫ってきました。今回は政党の枠組みが大きく変わり有権者の投票行動を読むのが難しく、各政党の獲得議席予想もメディアによってブレています。

中には自民党の大勝を予想する大手新聞社もありますが、当日の天候による投票率への影響や浮動票の投票行動など不確定要素も多く、結果を予想するのは簡単ではありません。

個人的には自民党が単独過半数を辛うじて超えて、中道は惨敗。維新と国民民主は現状維持か微減。参政とチームみらいが躍進し、それ以外の政党は議席減(あるいは消滅)と予想しています。

高市政権が掲げる経済政策には私も大きな問題があると考えています。また、個人的な人気の高い高市氏の言動を見ていても、思い込みとブレが多く一貫性があるとは思えません。

しかし、自民党の高市政権の代替として国の舵取りを任せられる政党や政治家がいるのかと言われれば思いつく答えはありません。

SNS上では自分が気に入らない政党の問題点をあげつらっている人たちがたくさんいます。ネガティブキャンペーンをするのは自由ですが、対案が無ければただの無責任な評論家です。

今は世界の国家秩序に大きな変化が起こり、それに国がしっかりと対応しなければ日本の国家存亡の危機に陥りかねないクリティカルなタイミングです。有権者にとって大切なのは与えられた選択肢の中から「最もマシなもの」を選ぶことです。

選挙とは完璧な聖人君主を探し続ける「お花畑の世界」ではありません。与えられた選択肢の中から投票日までに決断をする必要があります。

就職活動をして自分の希望の会社から内定が取れなかったら、内定が出た会社の中から選んで就職するしかない。それと同じです。

有権者として最も大切なことはあれこれ評論するだけではなく、投票という具体的な行動で意思を示すことです。投票さえしない人には政治に対して文句を言う資格はありません。

昨年の参議院選挙に続き、今回も2月8日の夜は開票結果を見ながらの「選挙飲み」をする予定です。そのためには自分自身も投票所に足を運び自分の意思をはっきりと表明しようと思います。

応援演説する高市首相 同首相Xより


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年2月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。