KDDIグループの子会社ビッグローブとその子会社ジー・プランで、実体のない広告取引を使った巨額の架空循環取引が明らかになった。売上と利益が大規模に水増しされ、実際に資金も外部へ流出しており、内部統制とガバナンスの深刻な欠陥が浮き彫りになっている。
- 架空取引による売上取消は3期合計で約2460億円に達し、営業利益は約500億円が過大に計上されていた。
- 手数料などの名目で約330億円が外部に流出した疑いがある。
- 存在しない広告主・媒体を使った循環取引という典型的な手口だった。不正は単発ではなく、数年間にわたる構造的な問題とみられる。
- 関与社員が出向の形で新規事業立ち上げに関わっており、組織的関与が疑われており、ビッグローブ売上の約3分の1が架空取引だった可能性がある。
- 決算発表は延期され、KDDI社内で内部統制が取れていないことが露呈した。
- KDDIは特別調査委員会を設置し、全容解明と再発防止を進めている。
- Web広告の実体が見えにくい構造が悪用されたとの批判が強い。また、ジー・プランの業績や貸借対照表の急膨張は以前から不自然だったという指摘もある。
- これは子会社だけの問題ではなく、KDDIグループ全体のガバナンス危機と言える。
巨額かつ長期の架空取引、利益捏造、そして資金流出という三重の問題は、従業員の良心に依存した管理体制の限界を示した。今回の事案はKDDIにとって一過性ではなく、経営体制そのものを問い直すレベルの不祥事であり、厳罰と抜本的な統制強化が不可欠である。

KDDI本社 同社HPより






