8日の衆院選は、自民党の圧勝と「中道改革連合」の大敗に終わった。立憲と公明の接近は有権者に受け入れられず、支援母体である連合の責任論が噴出した。同時に、国民民主党の戦略が中道勢力を分断し、共倒れを招いたとの批判が強まっている。選挙翌日には、玉木雄一郎代表が「民主党時代が終わった」と述べ、芳野友子連合会長が玉木氏に中道批判の自制を求めたことを明かすなど、選挙中と敗北後の対立が表面化している。
- 自民は単独で安定多数を確保し、維新も一定の議席を維持した一方で、「中道改革連合」は存在感を示せず、「中道」という曖昧な路線が無党派層の離反を招いた。
- 選挙後、芳野連合会長に「引責辞任すべきだ」との声が広がり、立憲の中道路線を後押ししながら敗北を止められなかった責任、さらに支援団体として大敗の責任を共有すべきだという批判が高まった。
- 連合の「組織票」はほぼ機能せず、もはや組合の指示だけで投票先が決まる時代ではないことが指摘されている。
- 玉木代表は小沢一郎氏らの落選を受け「民主党時代が終わった」と発言したが、芳野会長はこれに対し中道批判の自制を求めたことを明かし、選挙期間中の国民民主幹部の発言が「現場を混乱させた」と強く不満を示した。
- 連合は国民民主と中道の双方を推薦していたにもかかわらず、両者の対立を調整できず、支援団体としての統率力と調整能力が根本から問われている。
- 国民民主は「無責任な減税」路線を掲げたが広範な支持を得られず、中道と対立した結果として、前回選挙のような議席増は見られなかった。
- 中道大敗を受け「国民民主一本化」論が浮上してもおかしくないが、今回の結果を見る限り立憲が合流に応じる可能性は低いとみられる。
- 国民民主が昨年末の政権入りに応じていれば解散は回避できた可能性があり、「数を増やしてから連立に入る」という打算が裏目に出たとの批判も強い。
今回の選挙は、連合の動員力の限界と、国民民主の戦略失敗を浮き彫りにした。玉木代表の発言と芳野会長の苦言は、敗北後の亀裂を象徴している。中道構想は有権者に拒否され、野党再編は振り出しに戻り、労組主導政治そのものが転換点を迎えている。
玉木雄一郎(国民民主HP)と芳野会長(連合HP)