Twitterとケータイメールの親和性 - 小川浩

Twitterの快進撃が続いています。

今年の始めに僕自身のBlogにTwitter(と、Twitter的な情報配信と共有のあり方。僕はそれをストリーム、と呼んでいます) について書いたときには、あんなものはニッチに過ぎないという意見がコメント欄を埋めていましたが(苦笑)、結局勢いはとまらず、今月に入ってなんと世界全体で1900万人ものユーザーを集めるに至っています。もちろんFacebookやMySpaceは一桁大きいユーザー数を持っているわけですが、Twitterはその更新頻度のリアルタイム性において上をいっています。

日本国内のユーザーはまだ40万人に過ぎないのですが、それでも今後Twitterユーザーは急激に増えてくるだろうと僕は予測しています。
その理由はいくつかありますが、最も大きい理由は二つです。
一つは、アメブロなどのBlogユーザーに多い若年層がTwitterに移動する可能性が高いことです。Blogは、投稿する為のCMS画面と、Web上に表示されるBlogそのものは異なります。その点Twitterは投稿画面イコール表示画面です。この簡便性ゆえにTwitterには特有の分かりづらさがあるのですが、一回理解してしまえばこれほど簡単なUI(インターフェイス)はありません。

もう一つの理由は、Twitterでの投稿が サブジェクト(タイトル)を書く欄もなく、わずか140文字しかかけない、という点にあり、これが実に日本的なケータイメールの使い方に合っているということです。

いまどきの十代から二十代の若者は、メールと言えば携帯電話のそれであり、彼らのほとんどはタイトルを書かず、非常に短い文章しか書きません。そうした短文を、短い間隔(尺が短い)でやりとりしています。これはTwitterの感覚に非常に近いと言えます。もともとTwitterが携帯電話のSMSを模して設計されたこともあるのですが、PCのメールが従来のBlogとすれば、ケータイのメールはTwitter的であるといって過言ではないと思います。

また、僕の会社であるモディファイでは、このTwitter的要素を色濃く備えたグループ内の情報交換ツール(マイクロメッセージングサービスと呼んでいます)、SMART4B(http://smart4b.jp)をリリースしており、Twitterと同じように140文字の短文の 短い尺でのやりとりによる情報共有プラットフォームを法人や大学、自治体などのグループに浸透させていこうとしています。

本家のTwitterにしても、Twitter的要素を備えたさまざまなツールにしても、利用シーンは今後ますますモバイルにシフトしていきます。これは間違いのないトレンドであると考えています。
 

コメント

  1. エバートン より:

    ちょっと気になったので指摘させてください。

    少なくとも私にとっては、やや自社PRに思えました。ご自身の会社のリンクを貼るのは控えた方がよいかと。