[プレスリリース] アゴラブックス 4月から電子書籍を発行

アゴラ編集部

アップル社のタブレット端末、iPadが4月、日本でも発売されます。これに合わせて株式会社アゴラブックス(東京・千代田区:池田信夫社長)は、日本語で読める電子書籍を発刊・販売いたします。これはiPadを初めとするすべてのタブレット端末に対応し、書き下ろし書籍の新刊をはじめ、および既存の出版社との協力で既刊の書籍も電子文庫として販売いたします。
 
また著者によるダイレクト出版という形で、インターネットで広く著者を公募します。弊社にて審査し、質の高い原稿を電子化し、出版を行なってまいります。質の高い学術書も公募し、レフェリーが査読して電子化・販売してまいります。読者のみなさんの「復刊リクエスト」も募集します。

電子書籍の閲覧ソフトとしては、iPadのSafariをはじめ、すべてのブラウザでプラグインなしで読めるAJAXビューワーを開発しました。これはファイルをサーバ側に置いて端末からアクセスする「クラウド」方式なので、違法コピーなどの心配がなく、iPadで使えないフラッシュも必要ありません。

決済につきましては、当初は、株式会社ライブドアと協力し、livedoor ID対応決済を導入いたします。今後決済方法につきましては、多くのECサイトで決済できる仕組みを導入してまいります。当初のラインナップは以下の通りですが、交渉中のものが多く、順次発表してまいります。

著者ダイレクト出版
 池田信夫『新・電波利権:アナログ放送はなぜ止まるのか』(4月)
     『イノベーションの法則』(4月からメールマガジンで連載・秋に刊行予定)
 西和彦著『ベンチャーの父・大川功』(4月)
     『ITを読む365冊+α』(5月)
 片山さつき『構造改革は終わらない(仮題)』(5月)

電子文庫
 池田信夫『ハイエク 知識社会の自由主義』:AJAXビューワーで4月中旬まで全文公開
     『ウェブは資本主義を超える』続刊
     『過剰と破壊の経済学』続刊
 松下幸之助著作・江口克彦著作(全29タイトル)続刊

学術出版
 池田信夫『情報通信革命と日本企業』:Creative Commonsライセンスで全文公開
 西和彦著『統合メディアシステムのアーキテクチャ』:CCライセンス

株式会社アゴラブックス
 〒101-047 東京都千代田区内神田2-14-3
 ウェブサイト(BETA):http://agora-books.com
 お問い合わせ:press@agora-books.com TEL:03-4590-6228 FAX:03-5209-5631

コメント

  1. aoenoigiegbone より:

    AJAXビューワーですか・・・

    それは例えばタッチUIに最適化されているのか、それともマウス操作を前提にタッチ操作可能にしているのかどちらでしょうか?

    個人的には、iPadならばAppStoreからiPad専用アプリとしてUIを最適化したり、アプリ内課金や購読の仕組みを利用した方がいいと思います。

    PCとマウス操作ならばそれに最適化したUIが必要だと思うし、アプリとしての(操作性やUIの完成度などの)出来が、出版プラットフォームとしての競争力に繋がると考えているので、どんなOSやウェブプラットフォームでも利用出来る「汎用性の高さ」などという中途半端なものには魅力が生まれないと思う。

    ビューワーアプリの使い勝手や表現力こそが、他社との重要な差別化要素になるのです。

    それぞれの環境に最適化した電子書籍ビューワーも、Ajax版の他に別途用意するべきだと思います。その中身、書籍データだけクラウド化すれば利便性は変わりません。例えばiPadは手で操作する/アプリに直接触れること(ユーザー体験的な価値)を意識したアプリ開発が主流になるでしょうから、それぞれの「ビューアーアプリの完成度」自体が、出版プラットフォームとしての競争力として大変重要になってくるのではないでしょうか。

    それに一般的に、ウェブアプリよりもネイティブアプリの方がずっと高速に動作します。ネイティブアプリの方が設計的にもより自由度が高く、それは差別化要素になり付加価値になります。

    例えば、指で触る際の視覚効果なども重要でしょう。GPUを利用することで大変高速なエフェクトは可能ですし、ネイティブアプリ版は、有りと有らゆる面で「作り込む」ことが可能ですから、アプリの完成度によって出版プラットフォームとして「やるかやらないか」で大分差が付くと思います。

    と、思いましたよ。是非、汎用性と専用性を両立して下さい。

  2. bobby2009 より:

    >iPadならばAppStoreからiPad専用アプリとしてUIを最適化したり、アプリ内課金や購読の仕組みを利用した方がいいと思います。

    一般論としては仰る通りだと思います。専用アプリを使ったクラウド化も可能です。しかしウェブインターフェースには専用アプリにないメリットも当然あり、どちらを選ぶかはアゴラブックスの戦略との兼ね合いで、総合的な経営判断で選択されたものと信じております。

    私は下記のリクエストを検討頂ければと考えております。

    1)サーバー側に格納する書籍ファイルはPDF形式が望ましい。著者側が専用ソフトを使用する必要がなく、書籍ファイル自体はキンドール等とも互換性がある。
    2)このブログには多くの海外在住日本人が含まれていると思います。決済方法にPaypalを加えて頂きたい。
    3)購入した電子書籍を任意のグループ分け、順番で整理できる仮想書庫の機能を加えるように検討してほしい。(書籍費用とは別途に、月額か年額会費を取るプレミアサービスでも良い)
    4)購読後の書籍にコメントをつけられ、それが書籍購入コーナーで読者の評価として閲覧できるようにしてほしい。

    ご検討ください。        石水

  3. bobby2009 より:

    下記記事によれば「iPadに搭載されるiBookstoreですが、米国版の青空文庫というべき「グーテンベルクプロジェクト」の3万点の文書が入っているようです」との事です。アゴラブックスに会員登録すると、日本の「青空文庫」が無料で(最初のリーダーであるiPadで)閲覧できるようにしては如何でしょうか。

    【iPhone 3G Wiki blog】
    http://qurl.com/k5f92

    【青空文庫】
    http://qurl.com/3lvp9

    石水

  4. 池田信夫 より:

    いうまでもないが、AJAXはオプションの一つ。PDFもEPUBもサポートします。「権利者」が文句いわなければね。