先週のSIMロックジャパンやアゴラでのSIMロック論争だけど、結局は利害関係者の我田引水的な議論の仕方が気になってしまう。
アゴラにも登壇されてる松本さん、夏野さんの言われるように、総務省がSIMロック解除を全ての端末やキャリアに強制するというのは、まったく馬鹿げているし、私も反対だ。
しかし、だからといって、今の端末でSIMロック解除しても、意味が無いとか、端末の価格が上がるとか、言われているようなSIMフリーの恩恵を受けられるのは、10年後だというのは、ちょっと言い過ぎじゃないだろうか?
例えば、「SIMロック解除したiモード端末では、他者のSIMカードをいれてもiモードが使えないのでデメリットだ。」 というのは、強引すぎる。
最近のPCなどでもそうだけど、上位層のサービスが、ハードウェアに依存している部分はかなり低い。 Macだって、IntelCPUにしたら、Windowsも使えるし、BSDも使える。 つまり、Virtuanl Machine技術は、充分に成熟している。
もちろん、今日現在市場にでている端末で、SIMだけ変えても意味が無いというのは、理解できるが、SIMロック解除になれば、挿入されたSIMの中身を判断して、iモードになったり、ソフトバンクモードになったりするデュアルブート的な端末を実現する事には、技術的なハードルはほとんどない。
電波の周波数にしても、「SFDRにすればどんな周波数でも大丈夫」なんていう妄想にかられなくても、いまの携帯の周波数帯域をデュアルで切り替えるくらいのことは、既に実現されている。
だから、iPhoneにドコモのSIMを入れたら、ドコモと周波数が違うからエリアが狭くなるなんていうのは、言い過ぎだろう。 無線部分のフロントエンドは、いまやダイレクトコンバージョンでブロードなのだ。
つぎに、「SIMロック解除したら価格が四万円は値上がりする」というのも、なんだかしっくり来ない。 それは、高級機は確かに販売奨励金が大きな意味をもつだろう。 また、海外ではプリペイドの低価格機がSIMロックフリーで、高級機はSIMロックが多いというのも、事実だろう。
でも、それは、日本でもSIMフリーの低機能機器があっても良いことを否定するものではないはずだ。
携帯は、二台目、三台目を持つ時代だし、高齢者などで音声主流なユーザーもいるし、企業だってポリシーで音声だけ使わせるところだってある。
これは、推測の域でしかないが、SIMフリーな低価格端末が出て来たら、各キャリアはまちがいなく参入するだろうし、メーカーオリジナル製品がいろいろと出てくる楽しみがある。
SIMフリー強制に反対するのは判るけど、SIMフリーのデメリットを必要以上に誇張するのはいただけない。
すくなくとも、市場競争がイノベーションを生むとか、健全な競争環境をつくるべきだというのならは、SIMフリーもSIMロックも両方あるべきと思う。
コメント
同感です。
結局、SIMロックや周波数が障壁となって
既得権を保護しているのでしょうね。
メーカーやキャリアの立場になって考えると
「PCの二の舞は御免」という気持ちは十分理解できますが、
PCの失敗を教訓にして海外へ打って出てほしいです。
まず、ひとつの端末がdocomoモードになったり、SBMモードになったりするのは、簡単じゃありません。
そもそも、オペレータの仕様は、NDAでカバーされていますから、SBM端末担当事業部が、docomo担当事業部に、SBMの技術情報ください、なんてことは、どこの日本のメーカーもやってないと思いますけどね。
それに、日本のメーカーがダメなのは、なにから、何まで、ハードコーディングしまくっているからです。この辺の事情は、SBM松本副社長が、NY Timesに書いた記事、Why Japan’s Cellphones Haven’t Gone Global
http://www.nytimes.com/2009/07/20/technology/20cell.html
が、的を得ています。
もちろん、SIMロック端末とSIMロックフリー端末の両方が提供されるのは、望ましいことでありましょう。
問題は、SIMフリーで、低価格機ユーザーは、必然的にARPUは低いので、オペレータは、歓迎しないというこtです。で、今は、オペレータが、がっちり、端末の種類までコントロールして、メーカーには、自由がない。
そこが、費用はメーカー丸抱えのオペレータ・端末開発下請けとよばれる由縁。
heridesbeemeさん
私は、PHSの初号機から携帯端末の開発現場に長年関わってきましたので、その立場で書きます。
> ひとつの端末がdocomoモードになったり、SBMモードになったりするのは、簡単じゃありません。
とのことですが、これは技術的には、充分に簡単です。 ご指摘のNDA云々というのは、メーカーとキャリアのビジネス協業のポリシーや力関係に依存する部分で、これは技術的に出来ないのではなく、各社がどうするかということにつきます。 実際に、各メーカーは、キャリア毎に開発部門を分けていますが、ハードウェア設計については、部門間で多くの共有をしています。
>日本のメーカーがダメなのは、なにから、何まで、ハードコーディングしまくっているからです。
とありますが、これも昔の組み込みマイコン、ファームベタ書き時代ははそうでした。 しかし、シンビアンOSなどの台頭とAndoroidなどで、大きくモジュール化が進んでいますから、これは誤りだと思います。
また、仮に日本のメーカーが駄目でも、海外メーカーがそうでないならば、そういう海外メーカーがSIMフリー対応端末をリードすることになるだけでしょう。
>オペレータは、歓迎しないということです。
まさに、これが理由ですよね。 ですから、キャリアの立場の方は、自分たちは歓迎しないという事を主張するのは当然で、その根拠はキャリアのご都合です。 それにも関わらず、いかにも世のため、人のため的に、消費者のデメリットが大きいということを、叫びすぎることに違和感を感じているのです。
私は、投稿の冒頭にも書きましたが、SIMフリー全面義務化には、反対であることは、松本さんや夏野さんの意見と同じです。 しかし、その表現方法として、SIMロック解除が消費者にとってデメリットであるといような事を、誇張して主張する事に疑問を感じます。
>結局は利害関係者の我田引水的な議論の仕方が気になってしまう。
やはり立場というものがありますから、そこは仕方が無いと思います。
しかし、利害関係者全部の話しを聞く機会というのは有用だと思います。
それぞれが自分の有利な点を主張するわけですから、「全員が言っている事の矛盾点をついてゆけば、それが最も正解に近い解答」になるのではないでしょうか?
少なくとも「黙して語らず(テレビ局ですかね・・・)」の状態からよりは、崩しやすいかと存じます。
確かに夏野さんの議論には少し誇張があったことは否めませんが、この問題については、皆さんにあまりに基本的な理解が欠けているままに、議論のみが先行していることに苛立っています。私は我田引水をするつもりもなければ、その必要もありません。ただ、事実が理解されれば、それでよいのです。
SIMの生い立ちから、日本と世界のエコシステムの全体像をご理解いただければ、多くの議論が如何に見当はずれであるかは分かっていただけると思うのですが、3週間前の私のアゴラの記事の説明だけではなお不十分ですか?
おっしゃる通り、ロック有りとロックなしの両方が店頭に並べばよいのですが、ロックなしは値段が高くならざるを得ないので、殆ど売れないと思われ、在庫の山になったときの責任は誰がとるのかという問題があります。通信事業者は端末を作っているわけではなく、基本的に卸売業ですから、メーカーさんが自分の責任でやるといわれれば、勿論店頭におきますが・・・。
この議論には、もっとメーカーさんが入られれば良いと思います。
松本徹三様>
先日SIM LOCK JAPAN2拝見させていただきました。
私は全ての端末に対しSIMロック解除することは反対で、ロックありと無しが選べるようになることが理想と考えている元携帯プラットフォームを開発をしていた者です。 概ね松本様のご意見には賛成ですが、
>ロックなしは値段が高くならざるを得ないので、殆ど売れないと思われ、
ここについて技術屋として一言だけ言わせてください。 値段は高くなりません、むしろキャリア・コンセプト機より安くできると思います。 ここで安くなると指しているのは、音声/SMSのみの端末とスマートフォン/ネットブックです。 前者はプラットフォーム観点で言えば使わないIP/HWについてロイヤリティ/コストが大幅に削減出来ますし、後者はPC並みの携帯端末用CPU+OS開発競争によるエコシステムサイクルが廻るためです。それに対しキャリア・コンセプト機との競争があるという姿こそが理想であり、他国と異なる日本独自の進化であって、決してガラパゴスではないと思います。
>在庫の山になったときの責任は誰がとるのか
ロック無しの端末は当然メーカが責任を持つべきで、責任のとれないメーカは端末を作るべきではないですし、それがメーカのプライドというものです。
追伸:
私は元メーカの立場なので、今は率直に意見を言えますが、メーカさんはキャリアさんや総務省さんの手前、うかつにものが言えないと考えている人が大多数で、なかなかこの議論には入れないと思います。(私も言えない一人でした)
松本様、
>ロックなしは値段が高くならざるを得ないので、殆ど売れないと思われ、
香港在住です。モンコックの西洋菜街(秋葉のような電気街)にあるキャリア直営店の店頭で調べてみました。ソニエリのW-CDMA端末で、カメラもMP3プレーヤー機能も有り、インターネット接続でメール(POP3/SMTP)もウェブ閲覧も可能、WAP経由で音楽ダウンロードもできる端末が、SIMロック無し、契約縛りもない機種単体価格が、たったの2万円弱(HKD1600前後)でした。日本だと同程度の機能で6-8万円でしょうか?
ロック無しで値段が高くならざるを得ないのは、専用端末を前提としたエコシステムだからではないすか。前提条件である(松本さんが言われる)エコシステムを変えれば、ロック無しのオシャレなソニエリ端末が2万円で買えるようになるという事ではないでしょうか。
ソニエリの2万円端末ですが、「ほんとか?」と思われる方もおられると思いますので、その値段で販売している具体的な機種名と販売サイト(キャリアのサイトでは見つけられなかったので香港の大手電気店のサイトを)を紹介します。
http://qurl.com/qc2h3
販売店:フォートレス(香港の大手電気店)
機種名:SONY ERICSSON W910i
価格:HK$1,780
この機種は、国内では3万円程度で輸入業者が販売しているようです。
http://46660.jp/?pid=12573360
1万5千円(HKD1280)のJ105 (Naite���)でも、機能の数ではそれほど変わりません。
http://qurl.com/rvdqn
日本の外では、多機能の端末がいかに安価(ロック無し、契約縛り無しの端末本体価格)で販売されているか、国内の方にぜひご理解頂ければと思います。
私は携帯業界などの知識はまったくありませんが、アゴラを
設立時から愛読させて頂いている物です。
前々から気になっていたのですが、松本さんは長文を書かれる割には結論としてなにを仰りたいかが判らず、ホジショントークになっているケースが多いと思います。
一人の携帯利用者として意見を述べさせて頂きますと
SIMロック解除は大賛成ですし、ただでさえ日本独自の携帯
システムにはうんざりしているところです。
ロックが解除されて、それこそ多くのメーカーによる自由競争の結果が、端末の値段が上がるとおっしゃるのでしょうか?
正直いって、まるで説得力がありません。
ユーザー側の視点も少しは必要なのではないでしょうか。
>例えば、「SIMロック解除したiモード端末では、他者のSIMカードをいれてもiモードが使えないのでデメリットだ。」 というのは、強引すぎる。
同意します。池田信夫blogの「地デジは「南米方式」で」において、「せっかくだから、この「日本方式」を日本でも採用してはどうだろうか」と述べていますが、iモードもまったく同様です。
ドコモが海外展開で提案してきたWAPベースのiモードサービスを、日本でも採用しては如何でしょうか。そうすればドコモもソフトバンクも海外端末もiモードが使えるようになります。これはそんなに難しい事でしょうか?
>pyontiti0303さん >値段は高くなりません
iPhoneもsimロックなしのものは値段が高くなっています。製造原価と売価を混同されてませんか。
>bobby2009さん
SONY ERICSSON W910i :LCD 2.4インチQVGA、カメラ2M
この程度のスペックのものなら国内キャリアでも2万円切りますよ(というかそういう値段をつけないと売れない)。なぜソニエリはこれを日本語化して日本で発売しないのですか?理由は売れないからでしょう。
SIMロックの話と、国内メーカー惨敗の構図は、関係ないとは言わないけれど、直接の因果関係はないです。
ですから、今の国内仕様の電話で、SIMロック禁止にしても、SIMロックあり・なしを併売にしても、国内メーカー惨敗の現象に、たいした効果はないですよ。
唯一、可能性があるのは、海外仕様に近い携帯が、国内でじゃかじゃか売れる、というケースです。その場合は、いやがおうでも、国内メーカーもそういう携帯つくらざるを得ず、それは、自動的に海外にも、持っていきやすいものですから。
しかし、問題は、日本では、端末の仕様はオペレータが決めて、販売もオペレータがやってます。オペレータが認めていない、日本仕様の端末はありません。
そこが、SIMロック論議の見落としているところなわけです。
松本氏はあえて触れないようにしているのか分かりませんが、SIMロックよりもアクセスポイント開放のほうが重要ですよね。
SIMロック解除が実現したとしても、いまのままではキャリア機に他社SIMを差し込んでも、SIMで契約しているパケット定額を利用することができないからです。
周波数、技適に加えてアクセスポイント隠蔽という官民一体の非関税障壁で特定産業を国策保護っていつまで続ける気なんですかね?
松本氏だけではありませんが、キャリア側の人間がいくらカッコいいことを言ったところで金の卵を産む鶏を公開する気は無いようですし、口先ばかりで白けますね。
kiyoshi_kazuyaさん>iPhoneもsimロックなしのものは値段が高くなっています。製造原価と売価を混同されてませんか。
はい、両方とも存じ上げております。 ここで申し上げているのはエコシステムによるサイクルが廻ることにより、将来的に値段が下がることを申し上げています。 おしむらくは、AppleはSIMロック有り前提で売っているケースが多いのと、オープンソースではないので、Androidのようなエコシステム・サイクルの周期とは異なり、価格が安くなるには少し時間がかかるのかな?という印象を持っております。 もっとも売価は戦略的に決めるものなので、Android/Symbian/WindowsMobileが十分にAppleに対抗できるようになれば、変わってくるのかな?という希望的観測は持っております。 元々Hong-HaiのほぼODMにより低価格で作られているiPhoneですから、将来的にSIMロック無しでも安く販売できる可能性は十二分にあると確信しておりいます。 但し他が競合にならなければ一人勝ちでしょうけど
kiyoshi_kazuyaさん、
>この程度のスペックのものなら国内キャリアでも2万円切りますよ
「この程度のもの」と言わずに、そのような端末の機種名と販売奨励金無しの端末価格をご提示頂けますでしょうか。
今iphoneが国内で安く手に入れられるのはSBMが販売奨励金を負担しているからなのは理解出来ますよね?この負担の前提としてSIMロックすると言うのは当たり前だと思います。
〉おしむらくSIMロック機が多い
と言われてる方がいましたが、おしむらくでなく上記理由に因るものだと思えませんか?SIMフリー機ではSBMが販売奨励金を出す理由がありませんから、SBMがこれを扱ったとしても当然販売価格は上がる思います。
xaokadaさん、
キャリアが端末への投資を回収する方法は、世の中にSIMロックしか無い訳ではありません。その事実を理解した上で、SIMロックでなければならない「当たり前」の合理的理由を説明して頂ければ幸いです。
> bobby2009さん 例えば、
P704i:LCD2.4インチ、カメラ:2M、形状もスライドタイプで同じものがオークションで新品12000円程度で落札されています。こういうスペックのものを日本に持ち込んだ場合にどの程度の価値になるのか大体わかるのではないでしょうか。(奨励金なしの価格は判りません。bobbyさんだってW910iの原価を把握しているわけではないでしょう?原価にいくら上乗せするかは売る側が決めること)
私が不思議に思うのは自由競争が大事といいながらキャリアに特定の売り方を強制することを是とする主張を行う人がいることです。
この問題については、同じことを何度も繰り返し言わなければならないので少し疲れてきていますが、もう一度申し上げます。
1)SIMロックは通信事業者に長期間の回線利用を保障する為の道具で、この保証があると通信事業者による割引や販売奨励金の支払いが可能になるので、端末の「売値」が安くなるのです。(端末の「製造コスト」が安くなるのではありません。)それだけのことなのですから、どなたにも簡単にご理解できるのではありませんか?
2)私にとって不思議なのは、何故多くの方がSIMロックがなくなると便利になると思っておられるのかということです。これで便利になる(通信費の節約が出来る)のは、頻繁に国境を超え、各地でじゃんじゃん電話をしたりメールを送ったりしている人です。シンガポールや香港などにはそういう人がたくさんいますが、日本にはあまりいません。欧州でも最近はEU域内だけを移動している人はローミングの方が楽なので、殆どSIMロック端末を買っています。(尤も、プレペッド方式の場合は、SIMカードに始めから一定額の通信料が入っていますから、カードを差し替えて使っていますが・・・。)
kiyoshi_kazuyaさん
実際のところ携帯電話業界は自由競争市場とは言えないので(そう呼ばれる為には電波オークションが必須かと)、競争を促す為に監督官庁がある種の指導を行う事自体はあっても良いと思います(総務省主導による販売奨励金の廃止は正しかったと思ってます)。
松本徹三様
基本的にボタンの掛け違いではないのでしょうか?
そもそも論でSIMは、電話機本体と回線契約の組み合わせを自由にできるようにするためのもの、ですよね?
で、現状は自由にできません。
現時点ではSIMロックを解除しても変わりません。
当然です。SIMロック前提にビジネスを構築していますから。
SIM本来の意味がない状態なので、どうやってもボタンの掛け違いは直らないと思います。
もし、現状が最適解であると考えるのであれば、
「組み合わせを自由にするメリットはないので、SIMはいらない」という回答の方が、個人的にはすっきりします。はなっから、キャリア側は自由に組み合わせさせるつもりがないわけで、自由に組み合わせるためのものを入れているほうがおかしいのですから。
SIMを残すなら残すで、SIM本来の意味が重要になるのは当然でしょう。
ただし、大人の事情で「SIM」があり「SIMロック」しているとは思いますけど。
kiyoshi_kazuyaさんの回答にはがっかりしました。この場にオークションの値段を出す意図は何ですか?おまけに(ドコモのサイトで調べましたが)P704iは現在は販売されていないようです。価格は店頭売り市場価格(日本で店頭売りは無いという事であればキャリアが表示した正規の本体価格)を出すべきです。ちなみにP704iの価格をググると、「FOMAから12カ月未満:36,750」とあります。つまり正規の本体価格はこれより高い事は間違いありません。もう一度、正規の価格(店頭価格)が価格2万円前後の機種をご提示ください。
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/price/36095.html
>forcasa3さん >自由競争市場とは言えないので(そう呼ばれる為には電波オークションが必須
その通りで、私は日本に必要なのは新規キャリアの参入だと思います(simロック無しの方が合理的なのであれば新規キャリアはそっちを採用するでしょう)。総務省のやるべきことは自由競争を促進するために周波数割り当てを変えることであり、端末の価格統制ではありません。simロックなんて周波数割り当てに手をつけたくない役人が「仕事してますよ」とアリバイ作りのために言っているだけでしょう。今の3社寡占の状態のままで良くなるはずがありません。
松本様、
私もbakawebさんと同意見です。何かボタンの掛け違いがあるようですね。「契約縛り」ではなく、必ずSIMロックが必要な理由をご提示下さい。香港にもSIMロックはあるが、「契約縛り」が一般的です。
ちなみ私がいま思い浮かぶ、ソフトバンクがSIMロックする必然性がある唯一の例はiPhoneです。iPhoneをドコモのSIMで運用可能になったら、ソフトバンクのアドバンテージはかなり喪失する可能性がありますね。
>bobby2009さん
私の主張は”2万円のオシャレなソニエリ端末”は日本では需要が無いということと、仮に需要が有るとしてもユーザは現行の枠組みでも12000円強で手に入れることができるということです。2.4インチQVGAなんて機種は現行モデルには存在しません(需要が無いから)。こんなことを言うと「そんなことはない、キャリアが高い端末を売りつけようとしている」とか言い出す人がいそうですが、商売なのだから需要が有れば作ると考えるのが普通でしょう。
そもそも今の状態でもメーカーがsimフリーの端末を売るのは自由なんですが。(Nokiaが3年ほど前に売っていたようですが撤退しました)
kiyoshi_kazuyaさん
販売奨励金に関して言うと、(携帯電話の)黎明期にはその存在意義も理解できますが、一般に普及し始めた時点で自ら止めるべきだったのに、キャリアやメーカーにとってはその方が旨みがあるが故にこれまでずるずる続けてきて、そしてそれを総務省が乗り出して止めさせた訳ですよね(実際には数万円もする端末を、半年や一年そこらでただ同然で機種変するとか明らかに間違ってますよね)。SIMロックの場合もそれと同じなのではないでしょうか?(仰る通り、周波数再編の方がより重要だと云うのは全く同感です。ただ、アリバイ作りというよりは役所の上層部が全く手を付けたがらないのを、現場に近いやる気のある人達が出来る事からコツコツと、と勝手に解釈しています)
松本さんの反論に対しては、bakawebさんやbobby2009の意見に賛成です。固定回線の場合は端末のロックが不必要なの対し、無線の場合にはそれが必要になる理由をお聞かせ頂けると幸いです(確かに無線の方が設備投資の比率が高そうだったり、携帯端末は既に課金プラットフォームと化しているのでセキュリティ等の観点からキャリア側で管理していた方が便利な点もありそうですが)。
あと2として述べられている方はミスリーディングを狙ったものとしか思えませんが、我々がSIMロック解除を求める理由は好きな端末を好きな回線で使いたいからであって、料金の節約の為などではありません。
kiyoshi_kazuyaさん、私の7と8のコメントを再読頂けますでしょうか。松本氏の5のコメントで「ロックなしは値段が高くならざるを得ないので、殆ど売れない」に対して、「いいえ、そんな事はありません。たとえば香港では、(販売奨励金も契約縛りも何の条件も無い)ソニエリの多機能端末が、電気店の店頭販売で2万円ですよ」との反論が趣旨である事はご理解頂けるものと思います。kiyoshi_kazuyaが持ち出されたP704iも、正規の価格はSONY ERICSSON W910iの2倍するようです。つまり日本のキャリアは、海外の2倍の金額を支払ってメーカーから購入し、多額の販売奨励金で値段を安くした上で、ユーザーへ提供しています。
ならば海外互換の標準的な端末が購入できるようにすれば、端末の価格は今までの半分になり、(単純計算で)販売奨励金はこれまでの1/4になり、キャリアは、「SIMロックしなきゃ端末の投資分を回収できない」事もなくなり、みんなハッピーという事にはなりませんかねぇ。
27の方は、読みが浅いですよ。
様々な端末が利用できるようになるためには、国内ー海外の壁が、消えてしまうか、低くならなければ、なりません。なぜ、Nexus Oneの同時発売国に、日本ははいっていず、もっか予定は未定なのか、よく考えてみるといいですね。
いや、松本副社長の言っていることは、ほとんど正しくて、間違ってたのは、Linuxの綴りくらいですね。
海外と国内の壁を作っているのは、SIMロックではありません。だいたい、W-CDMA 2100MHzの端末は、海外のものでも、docomo/SBMのSIMをさして、パラメータさえいれれば、
docomo,SBMで、音声通信、SMS.場合によっては、web,MMSもつかえるのですから。Internet系でも使えるし。
問題は、
a)日本語フォントのってない。日本語入力できない。
b)JATE,TELECの認定とおていない
c)オペレータのパケット定額つかえない
d)オペレータの有料コンテントつかえない
e)オペレータの”携帯メール”がつかえない
そういう、もろもろの障壁があるからです。
今のキャリア認定品の端末で、SIMロックありと、SIMロックなしでは、商売の常識として、SIMロックありが高いだけで、ほとんど売れないのは、道理ですよ。だって、日本では、docomo<->SBMの間でしかいききできないし、SIM Lock Japan2で、松本・夏野両氏が強調していた問題は、実際あるし。SIMロックということは、ユーザーは、オペレータにコミットメントしてくれているんですから、サービスする理由は十分あるし。
意味あるのは、日本と海外で、 SIMを交換して使う人だけ。
敵は本能寺にあり、と言えているのは、13の人だけのようです。
heridesbeemerさん、
>敵は本能寺にあり、と言えているのは、13の人だけのようです。
アクセスポイント「隠蔽」も解決しなければならない問題ですね。
>国内ー海外の壁が、消えてしまうか、低くならなければ、なりません。
リンク先のコメント欄に書いたように、「壁が消える」ほど低くなるようなしくみへの誘導を行う手段として「SIMロック排除」を述べました。
SIMロックとアクセスポイント隠蔽の他に、もうひとつ日本特有といえる問題があります。携帯メルアドのポータビリティーです。MMSベースのメールをPOP3/SMTPベースへ移行する事は可能だし困難でも無いと考えます。詳細は下記を参照下さい。
http://bobby.hkisl.net/mutteraway/?p=2192
思いのほかコメントをいただきました、投稿者として、少しまとめたいと思います。
1.販売価格
これは、売り子(キャリアを含む)が決めます。 従って、キャリアの立場の方が、SIMフリーの場合、販売奨励金相当、販売価格を値上するならば、それは誰も否定できません。
2.メーカー出荷価格
これは、当然ながらメーカーが決めるものです。世の常として,製品の出荷価格は、製造原価に連動し、製造原価は生産量に反比例します。
さて、iPhoneやブラックベリーの様な、キャリア依存しない世界共通ハードは、いまさらSIMフリーになったところで、出荷台数が大きく増加はしないでしょうから、メーカー出荷価格の低廉は期待できず、キャリアさんの裁量である販売価格のみが変動します。 一方、ガラパゴスと言われるキャリア専用機種(Nxxとか6xxとか)は、各メーカーともキャリア毎にロット生産しており、専用ハードに近いものですから、機種の販売最大数量は各キャリア顧客数に限定されます。 このような機種は、SIMフリーになると、同じものを複数のキャリアの顧客に販売可能となるので、販売最大数量は数倍(海外キャリアも含めれば数十倍)になります。 この結果、製造原価の低廉と在庫リスクや管理コストの低廉が期待できます。 しかし、従来キャリアとの関係や販売奨励金が見込めないことによる販売数の低下というリスクを負います。
ということで、結局はメーカーがどうするかが鍵となります。 もちろん、どっちにするのではなく、機種のグレードや価格により、ポートフォーリオを構成するので、両方が併存すると思います。
最後に,私の元の投稿は、各々が憶測で必要以上にデメリットを強調するのがいただけないというもので、キャリアが端末原価を論じたり、キャリアじゃない人が、キャリアの裁量を推察で批判すべきでないということです。 技術に対する推論は、最もいただけません。
僕は、真野さんの考え、N6xx,SHxxが、SIMロック・フリーにしたら、販売台数は、数倍になる、というのには、全然、賛成しませんね。何倍どころか、全然かわらないと思いますけどね。ああいう、ガチガチにいろがつきすぎた端末は、外へ持ってけない。その辺は、CIAJの意見書も、暗黙に認めている。
ちなみに、私は、メーカー関係者ですが。
松本副社長は、嘘をいってない。
夏野さんは、多少技術的間違いが少々と誇張があったけど。
たしかに、我田引水のところもありましたけどね。
デメリットは、確実にあるわけです。メリットは、パスポートがベタベタスタンプだらけになるような人には、意味ある。あと、音声通信、SMSだけでええわ、て人にも乗り換えの自由ができるかな。
CIAJの意見書が、だいたい、いい線いっているので、あれを読んでみるといいでしょう。
http://www.ciaj.or.jp/content/pressrelease10/100407.pdf
だいたい、総務省は、SIMロックフリーで、なにを達成したいのでしょうかね?それが、謎だ。
どうも、私の表現が不適切でした
>僕は、真野さんの考え、N6xx,SHxxが、SIMロック・フリーにしたら、販売台数は、数倍になる、というのには、全然、賛成しませんね。
現行機種のN6xx,SHxxが、そのままSIMロックフリーにしたら、沢山売れるという意味ではありません。
SIMフリー、マルチキャリア対応の端末を開発すれば、その販売対象となる市場は、いまの特定キャリア専用(ODM的)端末よりも遥かに大きいという意味です。
実際、ブラックベリーやiPhoneの生産台数は、N6xx,SHxxよりも桁が違います。
日本のメーカーが、こういうモデルに取り組んでいくことが出来るかどうか、その場合いままでの国内単一キャリア向けモデルとの商品構成を戦略的にどうするかが、メーカーの差別化,競争力の見せ所でしょう。
メーカー関係者ならば判ると思いますが、確かに意匠や特殊機能はキャリアの意向が強いですが、細線同軸や小型コネクタ、誘電アンテナや、メタルインジェクション等々、ハードの基本的な部分は、各メーカーがしっかりと技術開発していますよね。
カメラ内蔵もAquas 携帯も、スタートはメーカーからの提案でした。、
>ああいう、ガチガチにいろがつきすぎた端末は、外へ持ってけない。
シャープのAQUOS端末は香港で(たぶん正規ルート)販売しています。昨年でしたが、うちの事務所ビルの下に広告の看板が出ていました。ユーザーも時々街で見かけます。アリババにも端末が掲載されているようです。
日本の独特な形状の端末ですが、契約即解約が容易だった頃は、モンコックの先達広場(ビル)でHKD2800くらいで販売されていました。それくらいの値段で販売できれば、海外市場でも可能性があるという事でしょうか。
http://qurl.com/84qrt