公衆Wi-Fiの「二度目の正直」 - 池田信夫

2010年05月05日 21:03

ITには「二度目の正直」があります。かつてオラクルがやった「ネットワーク・コンピュータ」はネットワークや端末の性能に限界があってだめだったが、いま「クラウド・コンピューティング」として成功しています。同じように、ソフトバンク・マイクロソフトの「スピードネット」や真野さんがかつてやった公衆Wi-Fiも、海外ではBoingoFONなどがまだやっています。


特に総務省の「原口ビジョン2」で「ホワイトスペース等新たな電波の有効利用により、2020年時点で新たに50兆円規模の電波関連市場を創出」と明記されたことは画期的です。ホワイトスペースは全国平均で200MHz以上あり、これをテレビとの干渉に配慮した802.11afに使えば、数十Mbpsの公衆Wi-Fiが可能になるでしょう。

LTEやWiMAXは、しょせん携帯電話の延長上のネットワークです。WiMAXも本来はWi-Fiの公衆網むけ規格として開発されたのですが、いつのまにかpropriatryな規格に化けてしまいました。キャリアが品質を保証するという点ではそれもしょうがないのでしょうが、「品質は適当でいいからどこでも安くつながるWi-Fiがほしい」というユーザーの要望にこたえる通信業者が日本にはない。ライブドアがまだやっていますが、これもあの事件で首都圏に限定されてしまいました。

これから日本でもホワイトスペースが開放されれば、公衆Wi-Fiは有望なビジネスです。それは無線の世界にもインターネット革命をもたらし、バカ高い携帯料金を打破する「破壊的イノベーション」となり、低コストの通信の必要なアジアにも輸出できる可能性があります。真野さんは、もう一度チャレンジする気はありませんか?

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池田 信夫
アゴラ研究所所長 SBI大学院大学客員教授 学術博士(慶應義塾大学)

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