日中の中国人学生の就職- 小谷 まなぶ

2010年07月24日 00:00

今日は、午後から某国立大学の就職担当の教授と話をした。中国から多くの留学生が、日本に学びに来ているが、彼らの就職をどうするかが、いろいろ課題になっている。留学生の多くは、『日本の企業に就職できなければ、帰国して、中国で日系企業に就職する。』と話している学生が多いようである。


 さて、現実に新卒の中国人留学生が、日本企業に就職できているのであろうか?大学側も、すべて追跡調査を行なっているわけではないだが、研究室の卒業生などの話を聞くと、余り思うような結果になっていないということである。
 中国人留学生が、日本に来て、日本の大学教育で学んだ後に、日系企業で就職が難しい現状があれば日本への留学の魅力がなくなってしまうことが言える。
 このような悩みは、日本に来ている中国人留学生だけでなく、これは、中国の大学の日本語を専攻している学生も同じ悩みをもっている。
 私は、上海市の重点大学である上海立信会計学院の貿易経済学部の学生に教えているが、大学側の要望で、『日本企業に通用する学生の育成をお願いします。』と頼まれている。中国も一人っ子政策で、両親は、子供の教育費に非常にお金をかけている。子供が、一流の大学に入り、そして、一流の企業に就職できればと、非常に願っている。大学側の就職で、いい結果を出さなければ、いい学生が集まって来ないという状況がある。
 今から20年以上前は、中国人の学生は、大学に入れるのが、ごくわずかの学生であったが、最近は、大学も急激に増え、3人に1人は、大学に行く時代だといわれている。
 中国の大学でも、日本の大学とおなじで、特色があり、魅力の有る大学造りをしなければ、例え重点大学であっても、良い学生を集めることが出来ない状況がある。また、中国の大学では、どんどん新設の学科を増設しており、学生数が増える中で、卒業生の将来がどうなっているかが、これからの学生誘致の非常に大きなポイントになっている。私も時々、仕事がら、中国の大学の先生と話す機会が多いのだが、今の大学にとって、海外の大学との提携や、留学カリキュラムなども学生にとって、魅力的なカリキュラムになっている。
 中国人の学生の両親も豊かになり、多額な金額払っても、良い教育をさせたいと望む声が強いのである。その分、両親から見ても、学生から見ても、卒業後の結果どうなったかが、大切になっている。
 日本の企業で就職するために、どのようにしたら良いかを教える講座などを開いて欲しい。また、日本の企業マナーなども教えて欲しいなど、大学も就職するための専門学校化していることが言える。一般教育をいくらしても、学生の就職のポイントには、つながりにくいことを考えれば、就職で結果を出せる教育に力を入れたほうが良いと中国の大学でも考えている。これも時代の流れである。
 
 
■小谷まなぶのオフィシャルブログ

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