就活生法人化計画 - 杉本勝男

2010年12月12日 23:20

今週のテーマは就職ということなので、ちょっと僕も就職についての考えを述べてみたい。今年の大卒の就職内定率は57.6%と史上最低で大変厳しい状況となっており、アゴラにもいくつか記事が投稿されていますが、今日はそれらとは全く別の提案をしてみたいと思います。

それは、内定のもらえない就活生は起業してはどうか?ということです。


現在の一番の問題は、一度雇ったらクビを切ることがほとんどの不可能な強すぎる雇用規制によって、労働市場が硬直化したことです。さらに終身雇用と年功序列制によって硬直化に拍車が掛かりました。このような制度下において、一度就職した会社にしがみつくことが最も合理的なので、労働市場に流動性はほとんど生まれません。逆に雇う企業側は採用した新卒社員がどんなに仕事が出来なくても、クビを切ることが出来ないので大きなコストとなります。さらに年功序列によって給料が年々上がっていけば、企業が正社員を雇おうとしないのは無理もありません。

そこで、この問題を解決するために政府に雇用規制の緩和をしてもらい、ノンワーキングリッチな高給社員を解雇出来るようにすれば、若者を積極的に採用しだすでしょう。しかし、そんなことは今の政府にはとてもじゃないですが期待出来ません。なので、就活生はいかに自分が優秀かということをアピールしなければいけないわけですが、困ったことに優秀かどうかというのは実際に仕事をやってみないと分かりません。でも一度雇うと解雇が出来ないため、正社員の採用には及び腰になります。

要するに、最大の問題は、雇った社員に問題があったり、全く仕事が出来ないというときに解雇が出来ないことにあります。

そこで内定のもらえない就活生は起業してみたらどうでしょう?というのが今回の僕の提案です。

というと、何を馬鹿なと思われるかもしれません。第一、ほとんどの人がどんな事業をやったらいいかも分からないのに起業なんて出来るわけないと思うでしょう。しかし、例えばコンサルティング会社を作って、雇用契約ではなく業務委託契約を結ぶのです。契約の内容が、雇用契約か業務委託契約かだけの違いなので、業務内容は正社員と同じです。企業としては、問題があれば契約を解除するだけなので、いつでもクビを切ることが出来ます。面倒な年末調整をする必要もなく、福利厚生費も掛かりませんし、業務委託契約なので、労働基準法も気にする必要もありません。この就活生法人化案は企業にとって、かなりメリットは大きいでしょう。

この辺りのことについては橘玲氏の貧乏はお金持ちという本に詳しい。これ、中々面白いと思うんだけど、誰かやってくれないでしょうか?

参考:
金融日記:非正規社員とか派遣社員とかってみんなコンサルタントって呼べばいいんじゃない?
(杉本勝男 名古屋工業大学 学生 Twitter:katsuo46

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