小沢氏の、都知事選出馬を望む!

2011年02月24日 10:32

民主党は小沢一氏に対し、裁判の判決確定まで党員資格停止とする処分をやっと決定した。これで党内のごたごたを収め、国民に目を向けることが、民主党の国民に負った義務である。


小沢氏と言えば、「日本改造計画」を発表した頃の同氏は、主張が明快な近代的政治家としての輝きがあり、政治の激動期にその中心を担える人物だと期待していた。残念ながらその後の小沢氏の行状は、権力の為には変節も厭わず、起すのは騒動ばかりで国民に利する実績が皆無である。やはり「壊し屋」に過ぎなかったのだろうか?

田原総一郎氏などは、「日本改造計画」における小沢氏の新自由主義的な主張は小沢氏の本意ではなく、「4人の官僚が書いた」借り物論議だと指摘したが、小沢氏のその後の政治行動は、この指摘が正しかった事を証明している。

自民党政権のころの「官僚丸投げ」政治に対抗して、自民党を割ってまで政治改革を実現しようとした小沢氏の行動も、信念の発露と言うより、党内の権力闘争に敗れた結果の利己的な行動だと考えると、小沢グループが引き起こしている、現在の民主党のどたばたも判り易い。

国民生活に重大な影響を齎す予算審議の時期に、次回選挙で落選確実な16人の小沢派の泡沫議員を使って、衆院の民主党会派からの離脱願を提出させるなど、学芸会もどきのパフォーマンスをさせる小沢氏に「改造計画」発表当時の毅然とした姿は無い。

これでは、旧態依然たる日本経団連にまで「予算案を通さなきゃいけない時期に、与党の議員として無責任極まる」と批判されるのも当然である。何れにせよ、この行動が国民生活に利するどころか、民主党の分裂、弱体化を画策する連中には好都合の空気を作った事は間違いない。

社会主義傾向の強かった北欧までが、消費税を引き上げ、法人税を下げ、徹底的な自由主義路線に舵を切って成功しつつある時期に、日本の将来より政局を優先させ、社民党や国民新党に媚を売って労働者派遣法や郵政改革の悪法を掲げて社会主義政策に逆戻りする日本が情けない。

それだけではない、消費税見直しやTPPに反対し、戸別所得補償制度、子供手当てや高速道路無料化など笑止千万な金銭のばら撒きに、族議員や官僚の支配下にある族団体は兎も角、国民は騙されない。外国人への参政権権付与なども、金の代りに権利をばら撒く悪しき政策で、反米、国連中心の外交、国防政策も危険な賭けである。

とにかく、「小沢一郎」という政治家ほど、見方が二分される人も珍しい。熱狂的な支持者がいたかと思うと、常に我侭でダーテイーな印象がつきまとい、蛇蝎のごとく嫌う向きも多い。政局を動かす局面では振幅が大きく、自分に利すると見るや変節を何とも思わない図太さがある。その「壊し屋」政治家も、70歳近くになった。いくら豪腕でも、宰相の地位に昇るには時間的にも可能性でもゼロに向って収斂しつつある。

然し、小沢氏を単なる壊し屋だけに終らせるには、余りにも惜しい人材で、精神鑑定の必要な鳩山由紀夫氏や指導力ゼロの菅首相とは其処が違う。

国政には問題だらけの小沢氏だが、中央政府の権限は外交・治安などに限定し、その他の権限を地方に移譲する一方、個別補助金は官僚支配を生み利権の温床となるため廃止し、自主財源として一括交付するだけでなく、財源・権限を地方に移譲することで地域経済の活性化につなげる方針など、小沢氏の地方分権政策には傾聴に値する物が多い。

新聞報道では、小沢氏は河村かし名古屋市長や橋下徹大阪府知事らとの連携にも意欲を示したり、自分に近い原口一博前総務相の提唱するは地域主権改革を推進する政治団体「日本維新の会」に理解を示したと聞く。

国家の改革は、地方と中央が呼応して切磋琢磨しながら行う必要があり、官僚知事に出来る業ではない。個性派の石原東京都知事が引退を仄めかしているこの時期に,小沢氏が都知事選に出馬してくれれば、大阪、名古屋、東京と言う、日本のマグマが同時に改革目指して動く事も可能になる。

小沢氏がどんなに独裁的な人物でも、大阪や名古屋に命令できる立場にはない。小沢氏の性格から判断すると、この様な、チェックアンドバランスがあった方が、国民に理解される指導力の真価が発揮できるのでは?とすら思える。

小沢氏の昨今を見ていると、播磨の俳人滝野瓢水の「手に取るな やはり野に置け 蓮華草」と言う句が頭に浮かぶ。この句の意味が「そのものにふさわしい環境に置くのがよい」と言う意味だとすれば、東京都知事ほど、小沢氏にピッタリ当てはまる地位はない。是非、東京都知事に立候補して、末期的症状を示す日本の官僚主義を地方から変えて、壊し屋小沢から、救国者小沢に変身して欲しいと願うや切である。

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