Googleの空前の好決算を傍観して良いのか?

2012年04月13日 12:59

BBCが伝える所では、Googleの第1四半期 (1-3月期) 決算が凄まじく素晴らしい。そして、問題はこの好決算が何に依ってもたらされ、日本が果たして傍観を継続して良いかどうかと言う事であると思う。

The company said net income in the first quarter was $2.89bn (£1.8bn), up 60% from the same period last year.Google’s quarterly revenues also exceeded $10bn, with more than half of that coming from outside the US.

会社報道に依れば、純利益は28億9千万ドルで昨年同期比60%の上昇。一方、第1四半期 の売り上げは100億ドルを超え、その半分以上は海外でもたらされた。

問題は、この絶好調の四半期決算の背景である。

「偏見」との批判を甘受して、敢えて言わせて戴けば、検索サービスに於ける「独占」とプライバシーを侵害する事で獲得が可能となった「マイニングデーター」の組み合わせが功を奏し、果実としての収穫期に至ったのだと思う。

「検索」結果は本来、中立、公正であるべきだ。サービスが独占であれば猶の事である。

しかしながら、このブロゴス記事を読む限り実態は真逆である。

サイトのSEOがビッグワードからロングテールまでそれなりの高順位を維持しておりリスティング広告にかける予算は最低限というサイトもあるかもしれません。しかしGoogle自身が自ら調査したリサーチによると、リスティング広告を出向することで検索経由のトラフィックは8割も大幅に倍増させることができる、という興味深い調査結果が出たそうなのです。さてその内容はいかに? — SEO Japan

企業が事業継続を望むのであれば、最早Googleに対し、リスティング広告代金を支払い続けるしかない構造に組み込まれているのではと思うのである。

「独占」がこれを可能にしている。

「検索」サービスの質を上げる為には、絶え間なくサーバーを増設せねばならない。これはメンテナンスを担当するエンジニアの増員を意味する。優勝劣敗。Googleが競合に勝利する事はBingの敗北を意味する。従って、自由競争の結果は「独占」と言う、何とも皮肉な話である。

今一つはプライバシーの侵害である。

これを説明するのに、法律家の好きな専門用語や、小難しい理屈は必要ない。

私の名前の検索結果のトップページを参照して貰えば良い。

アゴラに記事を投稿する様な行為を含め、この時代、好む、好まざるとに拘わらずネット上に足跡の痕跡を残さず生活する事は、最早不可能である。

そして、「データマイニング」と言う名の下に、Googleのマネタイズの目的で私の個人情報が収集、編成され、「マイニングデータの活用」と称して、好き勝手に使われるのである。

この記事をアゴラに投稿した瞬間から、私の名前の検索結果のトップページには、今迄は深い階層に静かに眠っていた山口 巌の駄文を・・・ [原発]や、日本経済をボロボロにする人々と言った、私を誹謗中傷する記事がずらっと並ぶかも知れないのである。

クレームした所で、「アルゴリズムの結果」の一言でお仕舞ではないか?

この件に関しては脳死状態としか思えない現政府や、強者には尻尾を巻き、弱者には高圧的な監督官庁は国内企業に対し「個人情報の保護」を強要し、仕事をしていると錯覚している。

結果、規律感覚の強い国内企業はこれを順守し、過剰のコンプライアンスに依る業務負荷、コストの増大に呻吟している訳である。

一方、Googleに対しては野放し状態であり、「やりたい放題」と言うのが実態ではないか?

ピストルを持った銀行強盗が白昼堂々事件を起こしているのに、これを傍観し、一方、駐車違反や路上喫煙者を片っ端から逮捕すると言うのは奇妙な話である。

山口 巌 ファーイーストコンサルティングファーム 株式会社

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