今回の韓国大統領竹島上陸は日本外交オーバーホールの好機

2012年08月11日 11:43

朝日新聞の伝える所では、玄葉外相、韓国外相に抗議 竹島訪問「受け入れられず」との事である。

玄葉氏は「大局的な観点から日韓関係の難しい問題を取り扱うという考えに完全に逆行するものであり、なぜ、この時期に訪問したのか全く理解できない」と批判した。


どうせ、外務省役人の作文を棒読みしたのであろうが、一体何を言っているのか?と言う印象を受ける。玄葉外相が理解出来ようが、出来まいが、そんな事はどうでも良い。

日本固有の領土である竹島に、韓国大統領が自国領土として上陸した事が問題なのである。

対韓政策を如何に進めるか?に就いては、昨日のアゴラ記事、今回の韓国大統領竹島上陸は日韓関係リセットの好機 で説明した通りである。

紛争解決手続きに、韓国の合意が必要な国際司法裁判所に提訴するとの報道であるが、一体、誰が?如何にして?韓国を説得すると言うのか?そもそも、説得が可能な真面な国であれば、かかる暴挙に出る事はなかった筈である。

一方、今回の様な事件は、露骨に言ってしまえば日本外交が舐められているから起こるのであり、この点を是正せねば何度でも繰り返し発生する。これが、日本外交のオーバーホールが必要と考える所以である。

疑問は、日本政府は韓国大統領竹島上陸一日前に韓国政府からの正式通知で知ったとの新聞報道であるが、日本の韓国大使館はこんな大事な情報を事前に取得出来ず一体何をしているのだ?と言う点である。もっと露骨に言えば、普段遊んでいるのか?と言う事である。

外務省はこの機会に韓国大使の外交機密費の使用頻度、使用金額を厳格に調査すべきである。この結果では、大使としての仕事もせず、外交機密費を私的に流用していると批判されても抗弁出来ないのではないか?それにしても、本当に何の役にも立っていない「大使閣下」である。

私の、四月のアゴラ記事、外務省に見る小さな政府の欺瞞 で説明した通り、外務省や在外公館がそれなりに仕事をしている様に見えるのは、ODA案件等で、「商社」、「コンサルタント」、「業者」に見事な迄に丸投げし、手柄を横取りしているからに他ならない。

今回の竹島の件は、韓国大使なり大使館職員自らが判断し動く必要があった訳だが、案の定かかる惨憺たる結果である。

大使閣下以下、当事者意識も当事者能力も無いと言う事であれば所詮、ものの役に立たない。リストラを断行して経費を削減すべきではないのか?

一方、役所を使う「政治」の側にも問題が多い。3年前民主党が政権奪取に成功した時に、多くの国民は「政治主導」を貫徹させてくれるとの期待に胸を躍らした。

外務省の様な、「文化交流」や「ワインの飲み比べ」が仕事と履き違え、本来やるべき情報収集の様な地味なグランドワークを忌避する札付きの役所でも、何とか更生させてくれると期待した訳である。

しかしながら、結果は全くの真逆であった。これも、四月のアゴラ記事、決められない政治で指摘した経緯があるが、外務省は本来役所に眼を光らすべき、大臣、副大臣そして政務官の三役全員がゴールデンウイーク中に外遊している。

危機管理の意識、配慮等皆無である。これでは、韓国のみなず全ての国から付け込まれる事になるのは至極当然、自然の話ではないか?

更には、玄葉外務大臣に至ってはまるでサンタクロースの如くモロッコ迄出かけ108億円の円借款供与を約束している。

日本の置かれた立場を理解した上で、外務大臣として優先順位を置いて今何に取り組むべきか?五里霧中と言うしかない。

余命三ヶ月(?)の野田政権に、これ以上、あれこれ注文を付けても意味の無い話かも知れない。しかしながら、現政権を継承する次期政権は、外務大臣には民間人登用も含め今少し真面な人材を置くべきと思う。

そして、副大臣、政務官には海外留学、海外勤務の経験を積んだ語学に堪能な若手の人材を抜擢し、中長期的視野で、将来の外務大臣担当可能な人材の育成に注力すべきである。

山口 巌 ファーイーストコンサルティングファーム代表取締役

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