それでも私は、清き0.6票を投じに行く

2012年12月15日 09:22

さあ、選挙だ。思うところはたくさんあるが、私は「清き0.6票」を投じに行こうと思う。


私は、我が国の選挙制度に疑問を抱いている。

1票の格差問題に怒っている。

このサイトを見て欲しい。
一人一票実現国民会議のサイトだ。
http://www.ippyo.org/index.php

ここでは、私たちの一票がどれだけの価値を持っているかを計算できる。私は東京の下町に住んでいるが、私の票の重さは、衆議院選で0.6票、参議院選で0.23票だ。

これが現実だ。

そもそも、国民の声が届きにくい選挙制度になっていることに、国民はもっと怒った方がいい。この虚しさに、庶民の魂は空白化していくのである。

「若年層の投票率向上がカギ」という話がいつも出る。総論は同意だが、この話は30年くらい前から、聞いているような気がする。だいたい、上の世代の方が多いのだから若年層が束になっても勝てない。

選挙とは、多数派のお祭りであり、田舎の老人が有利な出来レースではないかと、虚しくなってしまう。

ネット選挙解禁も今回の論点だが、Twitterを続ける維新の会の橋下徹氏が話題になるが、そもそも一般庶民を装った党員がTwitterやブログを続けたり、YouTubeに演説の様子をアップするなどしていたとしたら、ネット選挙は事実上解禁されていると言ってもいいだろう。物事は何でも、なし崩し的に進む。

「その政党は、政治家は、選挙制度を変えるのか?」
これは、今回の投票で私が意識しようと思っているポイントである。

各党の雇用・労働をめぐるマニュフェストも劣化している。POSSE代表今野晴貴氏のエントリーが面白かった。ますます雇用・労働劣化列島になるのではないかと曖昧な不安を抱いてしまう。

暗い話になってしまった。どの政党、政治家を選んでも未来は闇じゃないかと思ってしまうが、それでも私は選挙に行く。清き0.6票という意思表明、抵抗をしたいと思っている。同時に都知事選と最高裁裁判官国民審査も開催される。特に後者については、断固たる意思表示をするつもりだ。

若者の間でも「選挙に行こう」という運動が盛り上がりを見せている。先日は、I WILL VOTEキャンペーンの方々と会あったが、熱を感じた。

各党のマニュフェストや政治家の演説をみても「推せない」政党、政治家だらけだと感じることは、ある。ただ、ここで逃げちゃだめだ、逃げちゃダメだ。

「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」

村上春樹のデビュー作「風の歌を聴け」のあまりに有名な言葉だ。同じように、完璧な政治家や政党などといったものは存在しない。だからこそ、彼らを「応援する」のだ。自分たちの理想とする社会に近づく政策を持った政治家を推すのもそうだけど、要望を伝えるのも大事だ。

というわけで、私は明日、清き0.6票という意思表示のような、反抗、抵抗に出かけようと思っている。最高裁裁判官の一部にも、ほぼ結果は見えていても、私なりの異議申立てをするつもりだ。

さあ、選挙、行こう。

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常見 陽平
千葉商科大学国際教養学部専任講師

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