「デジタル十大ニュース2012」ネット投票の結果発表 --- 中村 伊知哉

2013年01月26日 17:28

デジタル十大ニュース2012、ネット投票の結果が出ました。投票合計743でした。みなさんありがとうございました。渋谷で開催したデジタル新年会のステージで発表した際にぼくがコメントした内容とともに、速報まで。


10位 ビッグデータは宝の山?
いま最注目のワード。ユビキタスが15年かかってやっと来ました。スマホやセンサーからデータがガンガン出てくるし、政府もデータをガンガン出す姿勢です。ただ、それをどうビジネスにするか、誰も見えてはいません。みんなにチャンスがあります。オープンデータ運動、がんばります。

9位 スマートテレビ始動:放送、通信、メーカーの本格対応
地デジ後、通信放送融合後のサービスがやっと見えてきました。テレビ局も通信会社もメーカも本腰を入れています。日本はアメリカとは違う形で市場が立ち上がっていくんでしょう。

8位 アノニマス大暴れ!ACTAとか霞ヶ浦とか
やられましたねぇ。霞ヶ関のかわりに誤爆された霞ヶ浦の事務所は災難でした。

7位 遠隔操作ウィルスで警察手玉に取られる
これも同様のサイバー攻撃。トロイの木馬。まだ犯人つかまらず。手練れの仕業です。つかまえたら警察は数億円積んで雇うのがいいと思います。

6位 ソーシャルなデモ多発:原発やら反日やら
中東でジャスミン革命、ロンドンやNYでも格差デモ、ソーシャルサービスがリアルな世の中を動かしています。日本の場合は社会運動といっても韓流デモみたいに緩いかんじ。日本的なソーシャル社会が来ている、というニュースですね。

5位 炎上大国ニッポン:市長も社長も教育長も
炎上問題が1年で3倍ぐらいに増加しています。昨年は大津いじめ問題が大炎上。昨日も桜宮高校の女の子がしでかしてます。日本は炎上大国なんです。昨年、ニューメディアリスク協会を設立して対策に乗り出しているんですが、まだまだ続くと心得てください。

4位 コンプガチャ問題
お騒がせしております。GREE、DeNA、mixiなどが中心になって11月にソーシャルゲーム協会を設立、ぼくが事務局長になって、謝る毎日です。健全化には力を入れますけど、ソーシャルゲームは数少ない成長産業でもあります。国際競争力を発揮すべく努力していきます。

3位 違法ダウンロード刑罰化
パーティー会場には、音楽・映像業界のかたが多数お越し。業界は期待しているかもしれませんが、ここには学生も多数。ヘタにダウンロードするとお縄になるんで、ビクビクしとります。レコチョクが定額サービスを始めるというニュースもありました。コンテンツビジネスがダウンロードからクラウドのストリーミングに向かう、その号砲ということでしょうね。

2位 LINE8000万人、無料通話ソーシャルサービス戦国時代へ
なにせスゴいのは、投票を始めたときには8000万人ユーザだったのが、もう1億人超えのニュースが入っていること。すさまじい。他社も次々とスタートさせています。新しいバトルです。

1位 どないしてん日本家電産業
で、やはりこれが1位です。目の付けどころがアレだった会社もアレで。島耕作さんも社長退任だそうで。関係起業に多数ご来場いただいておりますが、今年はどないなりまんねん。

さて、2011年の十大ニュースでは、マルチスクリーン、クラウドネットワーク、ソーシャルサービスというでっかい構造変化がハッキリしました。
2012年はそのマイナス面、ガチャ、炎上、家電の落ち込みといったゴタゴタが出た反面、スマートテレビ、LINE、ビッグデータ、といった次の市場も見えました。
2013年はこのプラス・マイナスの動きが加速して、次の方向がハッキリし、勝ち負けが分かれるんじゃないでしょうか。
ところで、ネット投票〆切直前の攻防が激しく、「ソフトバンク、スプリント買収」が圏外に落ちたのが意外でした。孫さんが電力からコッチに帰ってきたと思いきやアメリカに行っちゃって、さてどうなるか、これも楽しみなニュースなんですけどね。


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2013年1月26日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。

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