何でリスクを冒して日本に住むのか? それは食事が美味しいから --- 内藤 忍

2013年04月05日 13:08

海外で生活する知り合いが増えています。友人で4月に新刊「時間に支配されない人生」を出版する作家のジョン・キムさんは、パリに拠点を移し活動をするということですし、知り合いの企業経営者の方は、家族と一緒にハワイにしばらく住んでみると言っています。3月のスタディ・ツアーを一緒に企画した岡村さんも拠点をシンガポールに移していくと言いますし、海外に住むのが当たり前というか、珍しいことではなくなってきました。

しかし、誰でもできることではありません。拠点を移せる人になるためには、いくつかの条件があります。


まずは、経済的な余裕です。拠点を移すことになれば、それなりのコストがかかります。渡航費用や引っ越し代もありますし、日本にも住居を残すことになれば、2重のコストになります。国内で引っ越しをする時にかかる費用以上のものを支払ってでも動きたいという人でないとできないことです。

それと関連しますが、仕事をどうするかという問題があります。日本のオフィスに勤務している人は、拠点を移すことは勝手にできません。自営業の人、本を書いたりといった時間に縛られない活動をしている人、あるいは既に引退してしまい仕事をする必要が無い人に限られます。

私も海外で生活することを考えたことがあります。例えば、花粉症の季節や真夏の蒸し暑い時はどこか別の場所に行って、日本と海外を行き来するような生活に憧れたのです。

しかし、現時点では東京で生活していこうと思っています。

経済的な問題や仕事の制約も理由の1つですが、何よりも大きいのは「食」です。

食の価格と品質とバリエーション。3つが世界最高レベルで提供されているのが東京だと思います。当然のことながら日本食はお寿司もお蕎麦もダントツの世界一。それに、イタリアンはフレンチといった海外の料理もパリやミラノとは別のクオリティを持っています。

しかも、一人数万円の高級店から500円以下で食べられるファストフードまで、選択の幅が広く、安いお店でも十分満足できる素晴らしいエリアです。

確かに観光地に行けば、他では味わえないその土地の名物料理を食べられます。しかし、生活の場として、毎日を考えると東京の総合力に優るものは無いのです。

以前、外国人の友人に「日本人はいつも食べ物の話ばかりしている」と言われたことがあります。典型的な日本人である私にとっては、「食」は人生の中でのプライオリティが極めて高いのです。

ただし、住居も日本、仕事も日本、という「日本リスク」はとても気になります。それを回避するために、せめて資産は海外に大きくシフトさせる必要があると感じています。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年4月5日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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